「私のかわいい弟をみんなに知ってもらいたかった」…十歳の少女が、母親と一緒につづった、ダウン症の弟の誕生から一家7人の家族が織りなすきょうだい愛、家族愛にあふれた日々の記録。ほのぼのとして、ジーンときて、そして他人に対してやさしくなれる…そんな一冊です。
医学博士・安藤 忠(大阪府立大学社会福祉学部教授、子どもの城協会ダウン症発達相談担当) この本を通してダウン症児とその家族の想いが広く伝えられることを願います。 和ちゃんの優しさが心を満たし、家族の暖かさが体全体に溢れてきます。ダウン症を障害児とするとらえ方に疑問を投げかけ、どうして「やっぱりふつう」ではだめなのかと訴える、むしろ兄弟愛、家族愛の本だと思います。この本を読んで、私は、そう「ノンちゃん雲に乗る」(石井桃子)のような良質の文学作品のにおいすら感じとったのです。 ・第34回岡山市出版文化賞佳作受賞 ・NHK BS-1で特集番組が放映されました!(2000年12月8日)
著者紹介 坂本悠(ちか) 昭和35年、島根県平田市生まれ。島根大学教育学部卒業後、保育園、小学校、幼稚園、大学で教鞭を執る。専門は「表現」「心理学」。現在は日本ダウン症協会岡山支部事務局長。デイケアホーム「たいむカプセル」理事長。 坂本和(のどか) 平成元年、島根県平田市生まれ。坂本家5人兄弟の二女。岡山市陵南小学校在学中。