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既刊紹介>>吉備考古ライブラリィ

吉備考古ライブラリィは、遺跡の発掘に直接当たった第一線の考古学者らの執筆により、
「身近にある遺跡を気軽に親しみ、参考にしてもらえるハンドブックを」という目的で企画したものです。
編集に当たっては写 真や図版、地図を数多く用い、専門用語には解説やルビをつけるなどして、
初めて遺跡や考古学に触れる人にも理解していただきやすいように工夫しています。
全巻、編集協力を近藤義郎・岡山大学名誉教授が担当しています。

●吉備考古ライブラリィ16
 吉備の弥生集落




●著者名:柳瀬昭彦(岡山県立博物館副館長) 
●判型:A5判 並製本、175ページ
●定価:1680円(本体1600円+税)
●ISBN978-4-86069-159-2

●内容
住居跡や生活用具などから
弥生時代の集落の実像に迫る!
上東遺跡をはじめ、吉備各地の集落遺跡の詳細を紹介し、
人々の暮らしを浮き彫りにしながら、
吉備の独自性を探る。

●著者プロフィル:
柳瀬 昭彦(やなせ あきひこ) 
1947(昭和22)年、岡山県玉野市生まれ。1970(昭和45)年、國學院大學文学部史学科卒業。岡山県教育庁文化課、岡山県古代吉備文化財センターを経て、現在岡山県立博物館副館長。
弥生時代及び生産に関する論文・著書に、『奥土用・神庭谷製鉄遺跡』(編著) 中国電力俣野川発電所埋蔵文化財発掘調査委員会 1986年、「土器製塩」近藤義郎・河本 清編『吉備の考古学』福武書店 1987年、「弥生時代」(共著)近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987年、「米の調理法と食べ方」金関 恕・佐原 眞編『弥生文化の研究』2生業 雄山閣 1988年など。

●目次:
 序 章 弥生遺跡とのかかわり
   1 初めての遺跡調査見学
   2 発掘調査に参加
   3 発掘調査に身を置く
   4 何かまとめてみよう
第一部 上 東 遺 跡
 第1章 発掘調査以前の上東遺跡
 第2章 発掘調査が進む
   1 最初の調査
   2 二次調査
   3 三次調査
   4 四次調査
 第3章 遺構からのメッセージ
   1 竪穴住居
   2 井 戸
   3 溝
   4 製塩炉と製塩土器捨て場
   5 船着き突堤状遺構
   6 墓
   7 その他の遺構
 第4章 遺物からのメッセージ
   1 土 器
   2 石 器
   3 木 器
   4 銅と鉄
   5 土製品
   6 骨・角・ガラスなど
第二部 吉備の弥生集落
 第1章 集落をかたちづくる要素
   1 集落の立地と遺構配置
   2 住居・建物のかたちと規模
   3 拠点集落と中・小規模集落
   4 高地性の集落
 第2章 吉備の米と塩と鉄
   1 米づくり
   2 塩づくり
   3 鉄づくりと鉄器づくり
 第3章 吉備における上東遺跡の位置
   1 上東集落の景観
   2 分業可能な集住集落
   3 吉備の玄関口
 終 章 集落研究の過去と未来
   1 弥生集落研究の動向
   2 吉備集落研究の今後の課題
 あとがき

●吉備考古ライブラリィ15
 備讃瀬戸の土器製塩




●著者名:岩本正二
      (財団法人広島県教育事業団埋蔵文化財調査室事業調整監)
     大久保哲也(徳島文理大学助教授)
●判型、A5判 並製本、175ページ
●定価:1680円(本体1600円+税)
●ISBN978-4-86069-149-3 C0021 Y1600E

●目次
第一章 土器製塩と塩のはなし
  一 土器製塩と備讃瀬戸の塩作り
  二 土器製塩の特徴と塩の作り方
  三 どうして製塩土器と考えたのか
  四 塩のはなし
  五 土器製塩の発見
第二章 弥生時代の土器製塩
  一 土器製塩のはじまり
  二 製塩土器の形とその変化
  三 製塩遺跡の諸相
  四 塩の流通
  五 政治動向と土器製塩
第三章 古墳時代の土器製塩
  一 はじめに
  二 製塩土器の三つのタイプ
  三 製塩遺跡の様相
  四 塩の流通と用途
  五 土器製塩と古墳時代の政治動向
  六 土器製塩から見た古墳時代
第四章 古代(飛鳥・奈良・平安時代)の土器製塩
  一 変貌する土器製塩
  二 土器製塩の塩の行方
  三 塩の生産方法の変革

●著者プロフィル
岩本 正二(いわもと しょうじ)
   1950(昭和25)年、香川県に生まれる。1974年岡山大学法文学部専攻科(考古学)終了。奈良国立文化財研究所、広島県草戸千軒町遺跡調査研究所、広島県立歴史博物館をへて、現在、財団法人広島県教育事業団埋蔵文化財調査室に勤務。
主な論文・報告書・著書に、「弥生時代の土器製塩」(『考古学研究』第23巻第1号 考古学研究会 1976年)、「塩の生産と流通 」(『日本考古学』3 岩波書店 1986年 分担執筆)、「喜兵衛島以降の土器製塩研究の展開」(近藤義郎編『喜兵衛島―師楽式土器製塩遺跡群の研究―』喜兵衛島刊行会 1999年 分担執筆)、「古墳(墳墓)出土の製塩土器について」(『考古論集(河瀬正利先生退官記念論文集』同刊行会 2004年)、『草戸千軒町遺跡発掘調査報告1〜5』(広島県教育委員会 1993〜1996年 編著)、『草戸千軒』(吉備人出版 2000年)がある。

大久保 徹也(おおくぼ てつや)
  1960(昭和35)年、神奈川県鎌倉市生まれ。1986年岡山大学大学院文学研究科修士課程修了。香川県教育委員会文化行政課・(財)香川県埋蔵文化財調査センター勤務をへて、1998年徳島文理大学文学部講師、現在文学部助教授。
主な論文・著書、「古墳時代以降の土器製塩」(『吉備の考古学的研究』山陽新聞社 1992年 分担執筆)、「岡山県」(『日本土器製塩研究』青木書店 1994年 分担執筆)、「備讃地域における弥生後期土器製塩の特質」(『環瀬戸内海の考古学』古代吉備研究会 2002年)、(共著)『考古資料大観2 弥生・古墳時代土器2』(小学館 2002年)、(共著)『古墳時代の政治構造』(青木書店 2004年 分担執筆)、(共著)『王統譜』(青木書店 2005年 分担執筆)。

●吉備考古ライブラリィ14
 吉備の縄文貝塚




●著者:河瀬正利(広島大学名誉教授) 
●判型:A5判 並製本
●頁数:162ページ
●定価:1680円(本体1600円+税)
●ISBN4-86069-121-0 C0021 Y1600E

●内容
吉備に分布する貝塚遺跡を紹介しながら、縄文時代の概要を解説。出土した土器や貝類、埋葬の様子から、吉備の縄文人の食生活や暮らしぶりを垣間見る! 日本列島全体から見た吉備の縄文貝塚の特徴も指摘する。

●著者プロフィル
河瀬 正利(かわせ まさとし)
  1941(昭和16)年、島根県平田市(現出雲市)生まれ。1964(昭和39)年、広島大学教育学部卒業。広島県教育委員会文化財保護主事、埋蔵文化財係長を経て1975(昭和50)年より広島大学に勤務。文学部助手、講師・助教授・教授、同大学院教授を経て、2004(平成15)年に退官。現在は広島大学名誉教授。

●目 次
 第一章  津雲貝塚の発見
 第二章  瀬戸内における縄文時代遺跡の研究
 第三章  吉備の縄文貝塚分布
 第四章  縄文貝塚の調査
 第五章  吉備内陸部の縄文遺跡
 第六章  瀬戸内海の形成と縄文貝塚
 第七章  瀬戸内地方の縄文土器編年
 第八章  貝塚出土の貝類から見た縄文人のくらし
 第九章  縄文埋葬
 第一〇章 吉備の縄文貝塚をめぐって
      −中国地方の縄文遺跡の 特徴−

●吉備考古ライブラリィ13
 吉備の古代寺院




●著者名:湊 哲夫(津山郷土博物館長)
     亀田修一(岡山理科大学教授)
●判型:A5判 並製本、183頁
●定価:1680円(本体1600円+税)
●ISBN4-86069-114-8 C0021
●2006年3月3日初版発行

●内容
飛鳥・白鳳・奈良時代の58古代寺院を一挙掲載!
古代国家の仏教導入後、近畿地方に次いで早くから造営されてきた吉備地域の寺院。瓦の系譜や出土遺物、立地、建物配置などから、古代寺院の造営の背景を探り、蘇我氏や秦氏などの渡来系の人々の影響を推測する。

●著者プロフィル:
湊 哲夫(みなと てつお)
  1948(昭和23)年、大阪府泉南市に生まれる。1970年立命館大学文学部史学科卒業。1972年から津山市教育委員会に勤務。現在は津山郷土博物館長。主な論文に「飛鳥浄御原京再論」(『立命館文学』532号、1993年)、「陪都難波京の成立」(吉田晶編『日本古代の国家と村落』塙書房、1998年)、「島宮について」(『立命館大学考古学論集2』同刊行会、2001年)など。
亀田 修一(かめだ しゅういち) 
1953(昭和28)年、福岡県豊前市に生まれる。1980年九州大学大学院文学研究科修士課程修了。現在は岡山理科大学総合情報学部教授。主な論著としては、編著『考古資料大観 第3巻 弥生・古墳時代 土器3』小学館、2003年、論文「百済古瓦考」『百済研究』12、大韓民国忠南大学校百済研究所、1981年、論文「考古学から見た渡来人」『古文化談叢』30(中)、1993年など。

●目次:
第一章 古代寺院と仏教
第二章 飛鳥時代創建の寺院
第三章 白鳳時代創建の寺院
  第一節 美作
  第二節 備前
  第三節 備中
  第四節 備後
第四章 奈良時代創建の寺院
  第一節 国分寺跡・国分尼寺跡
  第二節 その他の寺院 >>ページの追加(pdf)
第五章 飛鳥・白鳳時代寺院の様相
第六章 国分寺の成立と展開
  第一節 国分寺の創建
  第二節 国分寺の展開
      ―美作を中心として―

●吉備考古ライブラリィ12
 石棺と陶棺




倉林眞砂斗(城西国際大学教授)/著
●A5判、並製本、164ページ
●定価:1680円(本体1600円+税)
●ISBN4-86069-106-7 C0021 Y1600E
●発行日 2005年11月29日


吉備にある石棺と陶棺の形や大きさ、材質の特徴、素材の供給ルートの変遷、納められた墳丘の形や規模の違い、分布などを徹底分析。古墳時代から飛鳥時代の吉備国の盛衰や首長のネットワークが見えてくる!
吉備の3大巨石墳などにみられる石棺、美作や備前を中心に発掘された陶棺。吉備の石棺と陶棺の遺跡や、棺の材質、形や大きさ、作り方などの変遷を紹介し、吉備国の古墳時代〜飛鳥時代の盛衰を考える。

●目 次
第一章 考古資料としての棺
 はじめに
  第一節 石棺の種類と特色
  第二節 陶棺の種類と特色
第二章 前方後円墳の時代の石棺
  第一節 前期の石棺
  第二節 中期の石棺
  第三節 後期の石棺
第三章 前方後円墳以後
  第一節 「竜山石」製の家形石棺
  第二節 無突起の小形石棺
  第三節 横穴式石室と横口式石槨
第四章 吉備の陶棺
  第一節 陶棺の分布について
  第二節 発掘調査で出土した陶棺
  第三節 陶棺の複数使用例
  第四節 陶棺の移り変わり
第五章 石棺・陶棺からみた吉備的世界
  第一節 多種多様な石棺
  第二節 石棺の独自供給と秩序
  第三節 陶棺の盛衰と仏教思想

●著者プロフィル
倉林 眞砂斗(くらばやし まさと) 
 1958年、東京都調布市に生まれる。東京大学文学部史学科を卒業した後、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、同博士課程を中途退学。東京大学助手、金沢大学助手を経て、1992年、新設の城西国際大学に専任講師として着任。同助教授を経て、現在人文学部教授。物質文化研究センター所長。現在の主な研究テーマは、前方後円墳や前方後円墳の墳丘築造企画であり、これと遺物研究との整合的理解の上に立つ首長ネットワークの実体化に取り組んでいる。
 主な著作は、「石棺」(『吉備の考古学的研究』〈下〉 山陽新聞社 1992年)、「倭人社会の文字」(『歴史の文字 記載・活字・活版』 東京大学総合研究博物館 1996年)、「遺跡内分析の方法論的展望」(『住の考古学』 同成社 1997年)、「前方後円墳秩序の素描」(『美作の首長墳』(共編著) 吉備人出版 2000年)、「川東車塚古墳にみる墳丘築造企画の要点」(『川東車塚古墳の研究』(共編著) 吉備人出版 2004年)、「山陽」(『日本玉 作大観』 吉川弘文館 2004年)等。

●吉備考古ライブラリィ11
 沼遺跡と美作の弥生集落




中山俊紀(津山弥生の里文化財センター所長)/著
●定価 1,680 円(本体価格1,600円+税)
●A5判、160頁、並製本
●ISBN4-86069-095-8 C0021
●2005年7月20日 第1版第1刷発行

岡山県津山市にある弥生時代の住居跡「沼遺跡」とその周辺の弥生遺跡の遺構や遺物を紹介しながら、弥生社会の家族や集落の構造を大胆に分析する。

●著者プロフィル
中山俊紀(なかやま としのり)
 1948年、和歌山県海南市生まれ。1972年、岡山大学法文学部史学科卒業(考古学専攻)。卒業後は、東京都で教員生活のかたわら、親族組織論やシベリヤ民族誌などを学ぶ。1974年から岡山県津山市教育委員会に勤務、埋蔵文化財担当職員として大田十二社遺跡(1974〜5)、京免遺跡(1976〜80)、緑山遺跡(1982〜83)、才ノ峪遺跡(1984,86)など、弥生時代の集落や埋葬地、また古墳時代の製鉄址などの発掘調査に従事する。以後、もっぱら史跡整備や保存業務、施設の整備作業などに従事し、現在にいたる。現職は、津山市教育委員会参事兼津山弥生の里文化財センター所長。

●吉備考古ライブラリィ10
 たたら製鉄




光永真一(岡山県古代吉備文化財センター)/著
●定価 1,680 円(本体価格1,600円+税)
●A5判、164頁、並製本
●ISBN4-86069-051-6 C0021
●2003年11月28日 第1版第1刷発行

吉備の製鉄遺跡を網羅し、製鉄技術の変遷をたどる! 鉄生産を担った吉備の先人たちは、より良質な鉄をより多く作るために技術の改良を繰り返してきた。製鉄遺跡を紹介しながら、たたら製鉄の歴史に迫る。 

>>書評紹介へ

●吉備考古ライブラリィ9
 こうもり塚古墳と江崎古墳




藤田憲司(大阪府文化財センター中部調査事務所所長)/著
●定価1,680 円(本体価格1,600円+税)
●A5判、162頁、並製本  
●ISBN4-86069-037-0 C0021
●2003年5月20日第1版第1刷発行

吉備で最も大きな前方後円墳である造山古墳以降、その首長の系譜は、古墳時代後期の吉備を代表するこうもり塚古墳と江崎古墳に続くとみられている。この2つの首長墓は、大きな古墳が築かれなくなった当時の吉備にあって、巨大な石室を持っていることが特徴である。本書は、古墳時代を通 して、吉備勢力の隆盛から衰退までを知るうえで、重要な示唆を与えてくれる。

●吉備考古ライブラリィ8
 楯築弥生墳丘墓




著者/近藤義郎(岡山大学名誉教授)
●定価1680円(本体価格1600円+税)
●A5判、166頁、並製本
●ISBN4-86069-015-X C0021
●2002年9月初版発行

  前方後円墳研究の第一人者が、研究の原点ともなった岡山県倉敷市の楯築弥生墳丘墓を、発掘から二〇年後の今、再考察。 埴輪に転ずる祭祀用の特殊器台と特殊壷、大量の朱の上に横たえられた首長、前方後円墳の前方部の原型となる巨大な突出部、二重列石と巨大立石に囲まれた聖域など、呪術性に満ちた「楯築」の謎に挑んだ!

●吉備考古ライブラリィ7
 寒 風 古 窯 址 群 須恵器から備前焼の誕生へ





著者/山本悦世(岡山大学埋蔵文化財調査研究センター)
● 定価1,680円(本体価格1,600円+税)
●A5判、169頁、並製本
●ISBN4-86069-003-6
●2002年7月初版発行

岡山に「備前焼」が発達する以前、備前市より南の邑久郡牛窓町あった「邑久古窯址群」は須恵器の一大生産拠点であった。その「邑久古窯址群」の中で特に著名なのが、「寒風窯」である。寒風窯の須恵器の創業期は、古墳時代末から飛鳥・奈良時代の始めにかけて。白い色調に端正な形態をしたその須恵器は、全国で通 用するブランド品になっていた。 岡山県下の須恵器生産の拠点であった「邑久古窯址群」とその中心窯である「寒風古窯址群」の全貌と、備前焼のルーツを知ることのできる1冊。備前焼など焼き物ファンにもお勧め。

●吉備考古ライブラリィ6
 草 戸 千 軒




著者 岩本正二
● 定価1,680 円(本体価格1,600円+税)
●A5判 、159頁、並製本カバー付き
●ISBN4-906577-62-8
●2000年11月初版発行

  広島県福山市の市街地を流れる芦田川の河川敷からよみがえった草戸千軒町遺跡。洪水で一挙に壊滅した“日本のポンペイ”とも呼ばれるこの遺跡は、鎌倉時代後半から室町時代にかけて、港町・市場町として流通 と商業の拠点として繁栄した中世都市だった。そっくり砂に埋もれた住居跡などから出土した漆器や壷などの生活用品や井戸の遺物から、当時の人々の暮らしぶりがわかった! 発掘に携わった著者が、当時の街を再現しながら解説。 ISBN4-906577-62-8

●吉備考古ライブラリィ5
吉備の古墳 下巻 [備中・備後]




葛原克人、古瀬清秀 編
●定価1,890円(本体価格1,800円+税)
●A5判、189頁、並製本カバー付き
●4-906577-45-8
●2000年8月初版発行

備前・美作・備中・備後の500基以上の古墳を一挙紹介。吉備地方初の古墳ガイド(墳丘図や出土遺物の図、写 真、地図などを多数掲載)。造山古墳や作山古墳のように巨大な前方後円墳が築かれた備中。中小の前方後円墳と群小古墳が築かれた備後。広島県東部と岡山県西部にまたがる備中と備後の古墳文化の特色とは……。近藤義郎氏が編集協力。

●吉備考古ライブラリィ4
 吉備の古墳 上巻 [備前・美作]




乗岡 実、行田裕美 編
●定価1,890円(本体価格1,800円+税)
●A5判、195頁、並製本カバー付き
●ISBN4-906577-44-x
●2000年8月初版発行

上下合わせて備前・美作・備中・備後の500基以上の古墳を一挙紹介。吉備地方初の古墳ガイド(墳丘図や出土遺物の図、写 真、地図などを多数掲載)。吉備は畿内地方に次ぐ強力な政治勢力を持ち、そのことは浦間茶臼山古墳や金蔵山古墳など大形の前方後円墳の築造によって知ることができる。それらの大首長を支えた中小の前方後円墳も、各地に築かれた……。近藤義郎氏が編集協力。

●吉備考古ライブラリィ3
 帝 釈 峡 遺 跡 群




潮見 浩 著(広島大学名誉教授)
●定価1,680円(本体価格1,600円+税)
●A5判、155頁
●ISBN4-906577-37-7
●1999年11月初版発行

広島県北東部を中心に広がる石灰岩地帯にある帝釈峡遺跡群。昭和37年以来の発掘に携わってきた著者が、洞窟や岩陰の堆積層から出土する土器や石器・獣骨などの遺物からうかがえる、縄文時代の人々の暮らしぶりを解説。

著者紹介
潮見 浩(しおみ ひろし)
1930年(昭和5年)、広島県呉市生まれ。1953年、広島大学広島文理科大学史学科卒業。1954年広島大学文学部助手、助教授、教授を経て、1993年に退職。現在、広島大学名誉教授。

●吉備考古ライブラリィ2
 鬼 ノ 城 と 大 廻 り 小 廻 り




村上幸雄、乗岡 実
●定価1,680円(本体価格1,600円+税)
●A5判、164頁、並製本カバー付き
●ISBN4-906577-23-7
●1999年2月初版発行

  鬼ノ城(総社市奥坂)と大廻り小廻り(岡山市草ケ部)は古代の山城跡と考えられ、敵の侵入を防ぐための土塁や石垣が現在もきちんと残っている大規模な遺跡です。
 その大きさは吉備にある構造物のうち1・2争うほどにも関わらず、『日本書紀』や『続 日本紀』などの史書 には、その記述が全くありません。一般的には663年に朝鮮半島で起こった「白村江の戦い」で、唐と新羅の連合軍に敗れた天智天皇が日本各地に造った朝鮮式山城ともいわれてきました。しかし、史書への記載がないために、いつの時代に、だれが、何のために造ったのかは、謎に包まれたままでした。
 「桃太郎伝説」で鬼の住む場所とされている鬼ノ城では、近年になり大々的な発掘調査が行われ、大規模な城門跡などが見つかるなど、大きな発掘成果 も上がっています。また、大廻り小廻りは昨年に産業廃棄物が投棄され、遺跡の保存のあり方が問題にもなりました。
 本書では、発掘に携わった著者が最新の発掘情報を盛り込みながら遺跡の全貌に迫り、遺跡の重要性を訴えながら、いつの時代に、だれが造った山城かなど様々な説も紹介を紹介しています。こうした吉備の古代山城を一般 向けに分かりやすく紹介した本はこれまでになく、読みやすい内容になっています。 岡山県に2つある話題の古代山城「鬼ノ城」と「大廻り小廻り」を、発掘に携わった著者の手により最新の情報を盛り込みながら、その全貌に迫る待望の一冊。

●吉備考古ライブラリィ1
月 の 輪 古 墳




近藤義郎(岡山大学名誉教授)
●定価1,680円(本体価格1,600円+税)
●A5判、156頁、並製本カバー付き
●ISBN4-906577-10-5
●1998年5月初版発行
 
昭和20年代の後半、ふるさとの本当の歴史を知ろう…当時の飯岡村の教員・児童・生徒・村人と考古学者が力を合わせ、県内や全国各地からのべ一万人もの人々が自発的に参加して行われた伝説的発掘。記録映画にもなったその全貌がよみがえる!月の輪古墳出現の歴史的意義を遺構と遺物から指摘します。