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昔は今の知恵袋





■著者:柴田 一
■仕様:四六判 並製本
■頁数:288頁
■定価:本体1600円+税
■ISBN:978-4-86069-228-5
■発行:2009年4月24日
■内容:
歴史研究の第一人者であり、教育者として知られる著者が、岡山の近世史研究の中から現代に生きる私たちに役に立つ歴史のエピソードや昔話、世間話をピックアップ。時代を超えての生きる知恵と教訓にあふれる全90編のエッセー集。


■目次
第1章 武家社会の治者の知恵
  第1話  「士農工商」は室町時代の昔からという話
 ―天隠和尚の『西大寺化縁疏』―
  第2話 冥土の道案内にも得手・不得手という話
 ―宇喜多直家の乱命と戸川達安の諫言―
  第3話 花も実もある検地奉行の話
 ―豊原南島神社の神官と中村主殿助―
  第4話 好き嫌いにも公私の別という話
 ―土倉市正と中村忠左衛門の仲直り―
  第5話 主役・脇役と隠居の話
  ―人生にも始まりがあれば終りがある― など29話

第2章 昔話の生きる知恵
  第1話 閻魔王の頼みでこの世に蘇生した話
 ―賀陽郡平山村の笠井又八郎のこと―
  第2話 自害した旧主を慕って建てた蔭凉寺の水塔の話
 ―岡山藩士・水野定之進と水売りの七助
  第3話 尼僧の姿で墓参の約束を果たした遊女の話―
 ―播州室津の遊女の深情け―
  第4話 岡山藩領に生まれた民衆宗教の話
 ―光政の淫祠淘汰と民衆宗教の誕生―
  第5話 人情は上に薄く下に厚いという話
 ―湯浅新兵衛と『備前孝子伝』―  など25話

第3章 世間話の生きる知恵
  第1話 「雪解けてもとの姿や峰の松」という話
 ―臨終は神仏の最後にして最大の恩寵―
  第2話 鴻池の造り酒屋が奉公人の腹いせで清酒を発見する話
 ―人間の知恵と神仏のはからい―
  第3話 往きは「金やん」帰りは「金さん」の話
 ―人はみな道によりて尊し―
  第4話 嬶も奥方も根は同じという話
 ―男は柿木、女は柳で折れそうで折れない―
  第5話 縁なき衆生は救い難いという話
 ―「無縁」を「有縁」に変えるもの―
                        など14話 
第4章 親や教師の子育ての知恵
  第1話 教師は仏師、教育は芸術という話
 ―仏像を眺めて教師の仕事を思う―
  第2話 笛の名人・茂光の笛の音に海賊が涙を流すという話
 ―吉備の海の海賊干潟禅師―
  第3話 孝女ふさの生まれ故郷の播州を訪ねる話
 ―播州三草領の娘、「家貧しくして孝子出ず」―
  第4話 上海で「教育勅語」の徳目に出会う話
 ―徳を篤くし、学を博くすという教え―
  第5話 教え子を戦犯の死刑台から救った教師の話
 ―人格者・陸軍大将今村均を育てた教育―
                          など22話

■著者紹介
柴田 一(しばた はじめ)
昭 和5年7月、岡山市上阿知に生まれる。昭和28年3月、岡山大学教育学部を卒業。昭和28年4月〜同51年3月、岡山県下の高校教諭を歴任。昭和51年4 月〜同56年3月、岡山県教育委員会文化課、県立博物館に勤務。昭和56年4月〜平成8年3月、兵庫教育大学に勤務。平成8年4月〜同17年2月、就実大 学に勤務。(同13年2月〜同17年2月、就実大学・就実短期大学学長)。昭和17年2月就実学園顧問、就実大学名誉教授

■学位/平成5年2月、広島大学より博士(文学)
■受章/岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、文部科学大臣表彰、三木記念賞、就実学園賞
■著書/『近世豪農の学問と思想』『渋染一揆論』『岡山藩郡代 津田永忠』『備前児島野 家の研究』(共著)『岡山県の百年』(共著)『吉備の歴史に輝く人々』


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