ふるさと村憧憬 八塔寺村の四季 |
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■サブタイトル:八塔寺村の四季
■著者:河野 宏
■仕様:A4判ヨコ 並製本 オールカラー
■頁数:63頁
■定価:本体1800円+税
■ISBN:978-4-86069-210-0
■発行:2008年10月31日
■内容
古い茅ぶき屋根の家が、過ぎ去った時代への憧憬をいだかせてくれる。
八塔寺村の四季折々を切り取った写真集。
岡山市街地から東へ約30キロのところに吉永町があり、その町の北東の外れ標高539メートルの八塔寺山中腹に日本の原風景ともいえる集落がある。
十数軒の民家と二つの寺、神社、郵便局があり、小さいながらも村の形体をとっている。
この風景に魅せられた著者は、6年間通い続け、八塔寺村の四季折々の姿を写真におさめてきた。
その膨大なフィルムの中から51点を選びまとめた写真集。
山腹の静かなたたずまいは、世の中の流れに逆らいながら存続し、それだけにいっそう魅力を感じさせる。周囲を歩いても30分とかからない小さな村落だが、季節をとわず訪れてみたい誘惑にかられる。
■著者プロフィル
河野 宏(こうの・ひろし)
国立岩国医療センター、倉敷リバーサイド病院名誉院長
昭和6年岡山県津山市生まれ
昭和32年岡山大学医学部卒業
昭和33年岡山大学医学部第一内科入局
昭和41年ドイツ・マールブルク大学内科に2年間留学
昭和48年香川大学教授
昭和62年国立岩国病院(現国立岩国医療センター)院長
平成9年同定年退官、名誉院長
川鉄水島病院(現倉敷リバーサイド病院)院長
平成15年倉敷リバーサイド病院名誉院長、現在に至る
【専門】内科、特に肝臓病学
【受賞暦】平成17年「瑞宝中綬章」受賞
【著書】「肝臓病学」(浮田實と共著)、「黒磯の四季」、「三本の菩提樹」、「四本の菩提樹」ほか
【趣味】野球、卓球、写真、エッセイ
■「まえがき」より
岡山県には「ふるさと村」に指定されている七つの村落があり、いずれも辺鄙(へんぴ)な田舎や離れ島にある。
その中でも県南の吉永町(現在は備前市に編入)にある「八塔寺ふるさと村」には山村特有の情緒とともに、残された古い茅ぶき屋根の家があり、過ぎ去った時代への憧憬をいだかせてくれる。
この村以外にも茅ぶきの家がわずかに見られる里山もあるが、八塔寺には比較的多く、今でも農家として使われている数軒の茅ぶきの家がある。その立地条件もさいわいして、なにものにも替えがたい魅力をかもしだしている。
村の周囲を歩いても三十分とかからない小さな村落であるが、季節をとわず訪れてみたい誘惑にかられるのが八塔寺村である。
■目次
春
1 桜花に映える茅ぶきの農家
2 春色の中の茅ぶき屋根
3 桜と柳の新緑に茅ぶきが映える
4 春景につつまれる高顕寺
5 春色に彩られる八塔寺と高顕寺
6 夕日に映える八塔寺村の春
7 水車小屋の光と影
8 桜花に彩られる茅ぶきの屋根
9 新緑に萌える八塔寺村
10 緑深まる
夏
11 金鶏菊に彩られる初夏
12 田植えのころ
13 崩れゆく小屋の趣
14 たんぼの水面に八塔寺山を映す
15 黄緑の苗に茅ぶきの家が映える
16 稲も緑をまし茅ぶきの家をかこむ
17 日陰の農夫
18 盛夏、行雲が映える
19 晩夏となれば雲にも秋の香り
20 通り雨のあと、大門に虹がかかる
21 高顕寺の屋根が夏の竹やぶに映える
秋
22 こがね色の田んぼを彼岸花が縁取る
23 コスモス、彼岸花が八塔寺村を彩る
24 廃屋に秋が訪れる
25 彼岸花に色めく茅ぶきの廃屋
26 石地蔵の初秋
27 農作業に勤しむ老夫婦
28 山あいに稲刈り機の響き
29 大地には秋の稔り、秋には秋の雲
30 高顕寺の前、そばの花
31 中秋の名月と残照の白壁
32 八塔寺村は秋のふるさと祭り
33 茅ぶき農家の紅葉と八塔寺の落葉
34 八塔寺の銀杏が色づく
35 八塔寺境内の紅葉と銀杏の落葉
36 夕日に映える紅葉
37 夕日に影を落とす水車小屋
38 老婦人の笑顔が夕日に映える
39 天門の夕日
40 残照の紅葉に満月が上がる
冬
41 夕日に映える三国東小学校校舎の跡
42 夕日輝く廃屋
43 うっすらと雪におおわれる八塔寺村
44 雪の中に立つ茅ぶきの家
45 三國郵便局
46 日吉神社
47 白銀におおわれる茅ぶきの家々
48 雪と天門の夕日
49 農家の冬
50 高顕寺の厄除大護摩供養
51 煙、炎、火の粉
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