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HANAと暮らす





■書名:HANAと暮らす
■サブタイトル:愛犬がくれた団塊夫婦のアクティブな毎日
■著者 亀山 幸子
■定価 1365円(本体価格1300円+税) 
■ISBN978-4-86069-190-5  C0095 Y1300E
■仕様 A5判変型 並製本 本文カラー
■ページ数 157ページ
■発行日2007年12月24日

■内容
団塊世代の夫婦に加わったラブラドール・レトリバー。犬を飼うのではなく、犬とともに暮らす日常へ……思いもかけない活動的な日々への変化を、軽妙な筆致でつづるフォトエッセー。
川、海、ゴルフ場……犬の居る暮らしがこんなにも元気に、そして幸せにしてくれるんだ…。

■本文から
私、何〜にも期待していなかった、犬を飼うことに。

私五九歳、夫六一歳。いわゆる団塊の世代である。三人の子供たちも、それぞれ、自立のために家を出て行って、すでに久しい。二十数年ぶりに夫と向き合うふたりだけの生活に新鮮さを感じていた。そんな生活に楽しさを見いだしたのもほんの数カ月、いや数週間だったかもしれない。二人暮らしにも慣れてくると、何の刺激も新鮮さもなく、ただ、穏やかすぎるだけの二人暮らしが流れていった。
ところが、三年前の、まだ、寒い早春のある日、二人の生活にラブラドール・レトリバーの子犬が一匹、登場したのである。平穏で退屈な日々から、思いもかけない活動的な日々へ。犬を飼うのではなく、犬とともに暮らす日常へと変化したのである。

■目次
プロローグ
チョコラブがやってきた その1
チョコラブがやってきた その2
♂だがHANAと命名
お散歩デビュー
尾てい骨骨折の原因はHANA
戦利品はスキップで
占領されたリビングルーム
ボールは神様の贈り物
しつけ教室の門をたたく
ドッグランで遊び、ドッグカフェ憩う
車はHANAのマイルーム
ボールひとすじ
一歳で夜泣きが始まる
取るべきか、取らざるべきか…
怪我で3針縫う
泳ぎなら任せて!
夏の暑さを乗り切れたのは…
ひげさんは動物カメラマン
ネットの世界で遊びたい
雪山で遊ぶ
初めてのお泊まり
私、ゴルフ始めます
グルーんデビューはHANAと一緒
再びコースに出る
お尻から噴水?
パパの会社へ出勤だ
六十代で友達ができた
HANA三歳のお誕生日
HANAとママでダイエットに挑戦
大人になったHANA
エピローグ

■著者プロフィル
亀山幸子 かめやま・ゆきこ
1947年岡山県生まれ。日本女子大学家政学部卒。「主婦の友社」編集局、福武書店通信教育部で記者、編集の仕事に携わる。生活情報紙「リビングおかやま」のリポーターなどを経て、現在は夫と会社経営。岡山市在住。

■著者あとがき
  たった一匹のワンコがこんなにも多くの喜びと生きるはりあいをもたらし、夫婦の絆さえ強くしてくれるなんて想像さえしていなかった。
  今朝も「おはよう」と起きていくと、HANAの目は生き生き輝き、しっぽをくるくる回しながら、「僕はとっくの昔に起きてますよ」といいたげに体を寄せてくる。HANAがいつものように、元気でやんちゃな様子であることを確認して我家の生活はまず始まる。HANAが待っているから、仕事が終われば私たちは一目散に帰ってくる。
  夫婦の関係も変ってきた。これまで、決して仲の悪い夫婦ではなかったと思うが、仲の良すぎる関係でもなかった。お互いそれぞれ、自分の興味の趣くままに、違う方向を向いて生きてきた。それでいいと思っていた。
  しかし、HANAが登場し、一緒に行動することが多くなり、思いが共通の対象になった時、「この人、こんなこと考えていたんだ」と改めて感じることも多くなった。
  人生の黄昏を迎え始めた頃に私たちの元に来て、生活のパートナーとなったHANA。六十代を迎えこれから始まる老いをどう迎えていくのかが私たち夫婦のこれからの課題だ。これからは、HANAが老いていくのと、私たちが老いていくのと同じ歩みとなるであろう。HANAの老いは私たちの老いとお互い鏡面を見るような関係になるのだろう。
  夫とHANAに感謝しながら、私は後一カ月で六十歳を迎える。改めて感謝。

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