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しんちゃんのやまのぼり




●著者
 作・森下晶子(もりした あきこ)
 絵・高木由美(たかき ゆみ)
●判型 B5判変型
●仕様 並製本 カバー付き
●頁数 39ページ
●ISBN978-4-86069-167-7 C8793 Y1300E
●定価 本体価格1300円+税
●発行 2007年4月28日

●内容
ダウン症と複数の重い病気をもって生まれたしんや君が、周囲の人に支えられて山登りに挑戦。
「おやまの みちは きゅうで かいだんが いっぱい。
おまけに でこぼこ。
おおきな いしも たくさん ごろごろしています。
しんちゃんは あしがすくみました」
生まれて間もなく何度も手術をしなければならず、3歳になってやっと歩けるようになったしんちゃんはくじけそうに…
「しんちゃんが おそらを みあげると、
まぶしい ひかりが めに とびこんできました。
たいようさんが ぶあつい くもの すきまから
かおを だしたのです」
「あっ、たいようさん!」
「しんちゃん がんばって ぼくのところまで
 のぼっておいで。まっているよ」
太陽さんにはげまされたしんちゃんは自分の足で……
しんちゃんのがんばりが、読む人に元気とやさしい気持ちを分けてくれます。

●絵本とヨーロッパのおもちゃ専門店「くんぺる」代表・洲脇 美智子がすいせん!
子どもの育つ力に比べると、
大人の育てる力はちっぽけなものです。
何もしてあげられない。
子育てって、「しんちゃん」と「太陽」のようなものですね。
一緒に楽しんで、後は楽しみに待っていましょう。
一緒に考えて、後は信じて待っていましょう。
(絵本とヨーロッパのおもちゃ専門店「くんぺる」代表・洲脇 美智子)

●著者プロフィル
作・森下晶子(もりした あきこ)
昭和43年岡山市生まれ。岡山大学教育学部卒業後、県立高等学校に家庭科教諭として16年間勤務。平成19年3月退職。ダウン症と複数の合併症をもつ長男を授かり人生観が変わる。3児の育児と数多くの出会いの中で、命の大切さや子育ての楽しさを知る。現在、障がいをもつ子のヘルパー、親子料理教室講師などするかたわら、JDS((財)日本ダウン症協会)岡山支部の会長として活動中。岡山市在住。

絵・高木由美(たかき ゆみ)
昭和30年岡山県倉敷市生まれ。両親が絵画が好きだったため、4歳から絵を習う。嵯峨美術短期大学洋画科、同大学専攻科卒。アイビースクエアー工房勤務。子どもの造形教室をするために退職し、児童館、公民館などで開催。結婚、出産し、一時中断していたが、子どもが自由に表現する場所が少ないことに気づき、教室を再開する。22年間、子どもと接しながら自分の創作活動(絵画、七宝焼き)を続ける。子どものための「アート☆ボックス」、大人のための教室「アトリエSORA」を主宰。全国画塾指導者連盟会員、岡山県美術家協会会員。倉敷市在住。