▼吉備考古ライブラリィ▼地域の歴史▼地域を知る
>>民話・むかしばなし
>>劇画・郷土の歴史
>>吉備人ブックス
▼吉備人選書▼時代を見つめるノンフィクション▼地域のくらしとともに
>>戦争・岡山空襲
▼教育▼子どもたちと一緒に▼健康・介護
▼ことばがひびく▼美術・工芸・芸術▼評論・小説・その他
▼デジタルコンテンツ▼私家版・他制作物


既刊紹介>>地域を知る

「吉備学」への助走 −「連塾・健塾・地域創生学研究所」の挑戦−




●サブタイトル:「連塾・健塾・地域創生学研究所」の挑戦
●著者名:松畑煕一
●発行:吉備人出版
●定価:本体価格1600円+税
●ISBN978−4−86069−163−9 c0095

●仕様
A5判 並製本 4色カバー付き 196ページ

●キャッチコピー
地域が変わる、地域を創造する!
「連(つながり)」をキーワードに
地域創生学「吉備学」のスタートが今、ここから

●本書の概要
元岡山大副学長で現在は中国学園大学の学長の著者は、地域の「再生」に留まることなく、「共生・共学・共創・協働」を基本理念にした「地域創生」を提唱。新たに望ましい地域を創っていく意気込みを分かりやすく説く。
産学官民が一体となって新たな総合学としての「吉備学」を打ち立てるべく「吉備学会」の発足に寄せた記念出版。

●著者プロフィル
松畑熙一(まつはた・きいち)
1940年3月31日生。学校法人中国学園・中国学園大学・中国短期大学学長。
広島大学教育学部高等学校教育科外国語科卒業。広島大学大学院教育学研究科修士課程英語科教育学専攻修了。専門分野は、英語教育学・国際理解教育学。著書に『生徒と共に歩む英語教育』『英語は楽しく学ばせたい』(いずれも大修館書店)『英語教育人間学の展開:英語教育と国際理解教育の接点を求めて』(開隆堂)など多数。
2005年4月に「共生・共学・共創・共働」をの基本理念とした「連塾」「地域創生学研究所」を開設。その塾長、所長として生涯学習活動の推進・実施や地域活性化・地域創生諸活動の推進・実施など、幅広い活動を展開している。

●目次
 まえがき
I.「一粒豊穣」の精神
 1.「ビューティフルな生き方」を求めて
2.日本人の底力
 3.「一滴の大河」・「大火のひとしずく」・「一粒の豊穣」の心意気
II.「ローバル社会」を目指して
   1.「グローカリズム」からの出発
   2.「ローバリズム」が目指しているもの
   3.「ローバル・リテラシー」を求めて
III.「連(つながり)」をキーワードに
   1.「コミュニケーション力」は「連(つな)がる力」
   2.人・自然・歴史との「連」
   3.異文化コミュニケーション能力を育てる
IV.歴史を自分色に変えよう!
   1.「歴史を学ぶ」とは何だろう?
   2.「世間・社会・個人」の再点検
   3.未来への「歴史的展望」
V.自分づくり・人づくりの本質を求めて
   1.視点・発想・文化・表現のつながり
   2.新たなパラダイムを目指して
3.「精神的バックボーン」を身につけよう!
4.「教育県・岡山」を実質化しよう
VI.生涯 “楽習”健康法
1.健康的思考の意義
2.ユーモア精神のトレーニング
3.歳と共に増す「脳力」
4.生涯 “楽習”健康法の具体的展開
VII.「福寿社会」の創生に向けて
   1.いのち・健康を紡ぐ
   2.「完寿」を目指す「アンダンテ・ライフ」
   3.「生涯スポーツ」で生き生きと
4.食農教育を考える
5.「福寿社会創生」へのアプローチ
VIII.「地域創生学」が目指しているもの
   1.今なぜ「地域創生」か?
2.地域創生学の本質と課題
3.地域創生学の研究実践方法
4.地域創生学「吉備学」の確立を目指して

●まえがき
   2005年4月23日に開塾しましたが、山陽新聞の記事に大きく取り上げられたこともあって、一期生51名という多くの方々が入塾されました。18歳の大学生から67歳までの会社員、医師、公務員など、職種も居住地域も多様で、地域創生への志と熱気に満ち満ちています。
 「一人が変われば社会は変わるを合言葉に、 “世直し隊”となる人材を多く輩出していきたい。」
今活気を失っている地域をの「再生」に留まることなく、「地域創生」を。保存・再生をしながらも、新たに望ましい地域を創っていく意気込みが大切です。定例の会としては毎月1回土曜日午後にセミナーを開いて、歴史や文化、地域活性化への具体方策などを学んで地域創生リーダーとしての資質を高め、各種地域創生活動を実践してきました。
 2年目の第二期生を迎えてさらに活動も広がりと深まりを増しつつあります。その一つは、連塾の姉妹塾としての「健塾」が新たにスタートしたことです。これは原則として50歳以上の方を対象とし、「福寿社会創生リーダー」を養成する塾です。連塾と健塾、そして地域創生学研究所が連携協働していろいろな活動を展開しています。たとえば、桃太郎にちなんだ雉肉やキビ団子など地元食材による「桃太郎鍋」、すべての人が楽しくできる健康体操である「吉備キビ桃太郎体操」、江戸時代の旧山陽道を親しむ「歩こう・連(つな)ごう・旧山陽道」のウオークなどです。2007年11月2日から始まる「第19回全国生涯学習フェスティバルまなびピア岡山」には、この三点セットを中心にした「岡山発学びスタイルの全国発信」をしたいと考えています。
 本書は、連塾を始めて1年半の活動を踏まえてまとめた活動報告書であり、今後新たに地域創生学としての「吉備学」を確立するための助走活動書でもあります。岡山県の15大学の連携組織として今年度からスタートした「大学コンソーシアム岡山」と協働しながら、産学官民が一体となって新たな総合学としての「吉備学」を打ち立てるべく「吉備学会」も発足させたいと念願しています。