岡山・香川ラーメン見聞録
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石原 正裕(RSK山陽放送 VOICE21ディレクター)/著
●四六判/283頁(カラーグラビア付)/並製本
●定価1,470円(本体価格1,400円+税)
●ISBN4-906577-91-1
●2002年3月初版発行
山陽放送の人気テレビ番組『VOICE21』の石原ディレクターがラーメンへの限りない愛情をこめて書き下ろした一冊。読んで生唾、目からウロコ、あなたの知らない岡山と香川のラーメンの世界教えます!
●本書より抜粋
はじめに
うどんのイメージが強いVOICE21なので、「なんでラーメンの本?」と聞かれそうなのです。だから、少し説明させてください。
山陽放送のVOICE21は、皆さんの応援を受けて、放送開始から丸十三年を迎えました。例の讃岐うどんの特集は、十四回放送されています。その一方で、ラーメン特集も、ひそかに六回作られ、好評を博してきたのです。
それで、たくさんのラーメン屋さんと知り合い、いろんなことを教えてもらいました。
中華そば・ラーメンの歴史、人、味…。
岡山・香川という私たちの放送エリアにとって、「それは、庶民食文化の財産だ」と思えるほど多様で、興味をひかれるものでした。いつか、そのことをまとめたいと考えていた時、うれしいことに、この出版の話が舞い込んだのです。
「麺類は一家、皆兄弟」というわけで、VOICE21のスタッフはうどんと同じぐらい、ラーメンが大好きです。僕をはじめトメちゃん・早田くんも、学生時代に東京で一人暮らしを経験しているせいかもしれません。手軽な値段で、おなかも心も満たしてくれる一杯の丼。そんな不思議な力を持つ存在に、食生活を支えてもらったのです。だから、ラーメンに対する恩返しの心も、この本には入っています。
(中略)
そんなこんなで、この『ラーメン見聞録』、いろいろなことを書いています。
ただ、億断りしたいのは、あくまでも番組内での情報をベースにしていて、学問的ではないということです。読み物として楽しめ、岡山・香川のラーメンを味わう手助けになれるように、構成・編集をさせていただきました。
VOICE21のポリシーのひとつは、人の温かさが宿る「何か」を、我々の放送エリアの中で追いかけることです。「何か」は、多分、私たちの身の回りにある、さりげない生活上の宝物です。それを知ってもらい、「故郷は、ええとこじゃ」と再認識してもらえるよう、いつもスタッフ一同、頑張っています。
この本から、そんな心意気が伝われば幸いです。
平成十四年三月
山陽放送VOICE21を代表して ディレクター 石原正裕
● 目次
カラーグラビア「岡山と香川のラーメンを知る50杯」
第一章 岡山ラーメン事始め
大正ロマン 中華麺初登場!/中華そば専門店 第一号は昭和初期
第二章 終戦、混乱と希望が生んだ味
戦後派ラーメンの二大源流 その1/戦後派ラーメンの二大源流 その2/
コックさんが作った 珠玉の1品/備北に光る ふるさとの味
第三章 これが故郷の味じゃ!
屋台から店舗へ 岡山駅前の両雄 その1/屋台から店舗へ 岡山駅前の両雄 その2/
ラーメン・ドミかつ通りの一翼/異色 美味 笠岡鶏ラーメン/倉敷の伝説/
黙々と食べよ! 城下交差点の味/高度経済成長時代の華/昭和後期を代表する岡山ラーメン
第四章 ラーメンは変わる! 平成新事情
九州 長浜ラーメンの台頭/県外系ラーメンの進出/岡山ラーメンレボリューション
第五章 うどん王国香川 ラーメンの真実
対談)讃岐ラーメンに挑んだ男「盛の大将奮闘記」/
全国トップレベルの評価 うどん処でラーメンの金字塔/うぬ
ぼれと大挫折/
ライバルに学べ! うどん行脚三五〇軒・年間一五〇〇玉/ラーメン屋台「そばいち」との出会い/
どん底からの栄光/ 対談番外編
第六章 香川のラーメン地図とその歴史
序文 香川のラーメン地図とその歴史/香川のラーメンは夜開く その1/
香川のラーメンは夜開く その2/戦前から続く 讃岐の超老舗ラーメン小史/
少数精鋭! 香川の昼型ラーメン専門店/香川のラーメン ニューウエーブの芽生え
第七章 とっておき ディレクターの隠しネタ
初公開! 岡山ラーメン系統図/香川の中華そば・ラーメン発達概図/
続・岡山ラーメン事始め/戦後のラーメン原風景
第八章 熱弁! ディレクターの備讃ラーメン比較考
味も食べ方も…、超ディファレント/ちょっと一言 麺のウンチク話/
岡山ラーメンブラックホール/頑張れ! 香川のラーメン
日本の中華そば・ラーメン年表
VOICE21ラーメンシリーズ放送記録
VOICE21歴代リポーター紹介
岡山と香川のラーメンを知る50杯
あとがきにかえて
岡山のラーメン系統図
香川のラーメン発達概図
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