瀬戸内の経済人 人と企業の歴史に学ぶ24話
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■著者:赤井克己
■体裁:A5判 並製本4色カバー付き
■頁数:244ページ
■定価:1890円(本体1800円+税)
■ISBN978-4-86069-178-3 C0095
●内容
「企業に歴史あり、人にドラマあり」−本書は企業とともに歩み、その運命と懸命に格闘した瀬戸内の経済人の歴史であり、物語でもある。
明治の黎明期から平成の現代まで20人余のドラマティックな人生にスポットを当てた!
中国銀行の関連団体・財団法人岡山経済研究所発行の「岡山経済」に2005年6月から2007年5月まで連載した「ヒューマンドキュメント 瀬戸内の経済人」2年分を、まとめたものである。
■目次
第1部 明治編
(1)塩田王野崎家2代(武左衛門 武吉郎)……家訓に残された家族愛、家業愛
(2)岡山県商法会議所初代会頭杉山岩三郎……鬼県令高崎五六との“蜜月”
(3)児島繊維業界の先駆者 下村紡績所創業者 渾大防埃二(こんたいぼう あいじ)、益三郎……波乱万丈の兄弟2人の生涯
(4)大日本麦酒初代社長 馬越恭平ビール王馬越恭平の痛快な人生……ビール王として業界に30年君臨
(5)織込花莚錦莞(きんかん)莚の発明者 磯崎眠亀……苦心惨憺の末につかんだ栄光
(6)明治のベンチャー企業経営者 岸田吟香……目薬と新聞発行をめぐる3人のアメリカ人
(7)耐火煉瓦工業生みの親 加藤忍九郎……不撓不屈 七転び八起きの人生
(8)帯江鉱山オーナー 中国民報創業者 坂本金弥……「銅山と新聞と政治」3足のわらじ
(9)児島湾開拓の功労者 藤田組社長 藤田伝三郎……毀誉褒貶(きよほうへん)著しい生涯の謎
(10)倉敷紡績初代社長 大原孝四郎……超堅実経営で発展の礎築く
第2部 大正編
(11)内山工業創業者 内山新太郎、2代社長 勇三……コルク栓からハイテク企業への布石
(12)第一生命保険相互創立者 矢野恒太……一言居士にして直情径行、反骨の生涯
(13)天満屋3代社長 伊原木藻平……西大寺から岡山へ 天満屋繁栄の基礎を築く
(14)西大寺鉄道創業者 松田与三郎……“けえべん”(軽便)に賭けた生涯
(15)“虎大尽”松昌洋行社長 山本唯三郎……注目を集めた数々の奇行と善行
(16)倉敷紡績2代社長 大原孫三郎……労働理想主義と社会貢献事業の相克
(17)大本組初代社長 大本百松……波瀾万丈の若い日々
(18)アイサワ工業初代社長 逢沢 寛……人生の達人 いぶし銀の魅力
第3部 昭和・平成編
(19)山陽放送初代社長 谷口久吉……教育、文化振興に多大の貢献
(20)岡山経済の風雲児 林原3代社長林原一郎……伝説と風聞を“解剖”する
(21)リョービ初代社長 浦上 豊……「信義」と「気配り」の創業期秘話
(22)ベネッセコーポレーション初代社長 福武哲彦……倒産から驚異の躍進、そして日本一に
(23)倉敷化工創業者 秋山政彦……改革へたゆみない挑戦の生涯
(24)小橋工業初代社長 小橋照久……大地、郷土、仕事を愛した「誠実一貫」社長
あとがき
■執筆者紹介
赤井克己(あかい・かつみ)
1934年岡山県生まれ。58年に山陽新聞社入社。
編集局長、常務、専務を経て、98年山陽印刷社長。
2002年同社退任と同時にハワイ・日米経営学研究所に留学、国際ビジネスを学ぶ。
英検1級、国連英検A級、V通訳英検A級。
神戸大経営学部卒。
87年、山陽新聞連載企画「ドキュメント瀬戸大橋」取材班代表として新聞協会賞受賞。
著書に『67歳前社長のビジネス留学』(私家版)『おかやま雑学ノート』(第1集〜第4集)のほか、共著に『岡山人じゃが』(第1集〜第3集)など。
■あとがきから
企業は生き物でもある。
「上り坂」「下り坂」「まさか」の3つの“坂”が果てしなく続く。
1寸先は闇、奈落が待ち受けていることもある。
そのたびに、人々の必死の生き様がある。
本書は企業とともに歩み、その運命と懸命に格闘した瀬戸内の経済人の歴史であり、物語でもある。
明治の黎明期から平成の現代まで20人余のドラマティックな人生にスポットを当てながら、企業と人とのからみあいの解明を試みた。
編集の都合上、登場人物を明治篇、大正篇、昭和・平成篇に分けたが、明治から大正、あるいは大正から昭和へと驚くほど長期間にわたって、活躍した人もいる。
そうした場合、主要活動時期にポイントをおいた。
連載中多数の方々の励ましをいただいた。
「初めて知る歴史的事実が面白い」というのが圧倒的に多かった。
銀行支店内で社員の皆さんが輪読していることを知った。
ある経済団体からは社員のテキストに使っていることを教えられた。
多くの激励を受け、今後も埋もれた事実の発掘に努めたいと思う
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