▼吉備考古ライブラリィ▼地域の歴史▼地域を知る
>>民話・むかしばなし
>>劇画・郷土の歴史
>>吉備人ブックス
▼吉備人選書▼時代を見つめるノンフィクション▼地域のくらしとともに
>>戦争・岡山空襲
▼教育▼子どもたちと一緒に▼健康・介護
▼ことばがひびく▼美術・工芸・芸術▼評論・小説・その他
▼デジタルコンテンツ▼私家版・他制作物


既刊紹介>>評論・小説・その他

森本警部と二本の傘




■著 者 ティモシー・ヘミオン Timothy Hemion
■翻 訳 インスペクターM邦訳集団
■発 行 山崎隆夫
■発 売 吉備人出版
■定価 1260円(本体価格1200円+税)
  ■ISBN4-86069-136-9 C0097 Y1200E

■内容
森本警部シリーズ初の邦訳版
アメリカ在住のイギリス人数学者が著した岡山を舞台にした推理小説
岡山県警ベテラン刑事と東大数学科卒の女性刑事が数理的な推理で難事件に挑む

7月のある夜、岡山駅近くの路地裏で一人の男がのどを切られ、降りしきる雨の中に倒れた。死体の上には凶器と思われるナイフ。一見暴力団絡みの事件と思われたが、被害者が雨にもかかわらず傘を持っていなかったことから意外な展開に…。
 森本警部と鈴木刑事の二人は、得意とする数学的な見地から論理的推理を進め事件解明を図ろうとする。事実の把握、仮説、推論、そして予測…果 たして見事に実証し完全解決できるのか−−。

■日本語版出版によせて
周囲に豊かな自然が広がっており、日本特有の四季折々の風景が楽しめる。「桃太郎」のおとぎ話は古い歴史を持つ備前焼などの伝統文化、海の幸・山の幸といったおいしい食べ物も全て豊富にそろっている。岡山の人々の心と、晴れの日の多い土地柄は大いに気に入っている。森本警部が活躍するこれ以上の舞台は、岡山を除いて日本中どこにもなかっただろう。
 作品を通じて、皆さんが森本警部の知り合いになってくれたことに感謝したい。彼に出会ったことを、きっと楽しんでもらえたことと思う。森本警部シリーズをの本を読む世界中の人が、私と同じように岡山の全てを好きになってくれることを願う。(ティモシー・ヘミオン)

■著者プロフィル
ティモシー・ヘミオン(Timothy Hemion)
1961年イギリス生まれ。1982年ケンブリッジ大学数学科を卒業。23歳の時、アメリカのコーネル大学で、確率論・統計学の分野で博士号を取得。以後いくつかの大学で数学の指導と講義に携わり、日本にも数度訪れ、岡山大学でも講義。2004年、2005年には森本警部シリーズの取材のために岡山を訪れている。現在は大学教授としてアメリカ・デンバーに住む。これまで「「Inspector Morimoto and the Two Umbrellas(森本警部と2本の傘)」のほか、「Inspector Morimoto and the Diamond Pendants」「Inspector Morimoto and the Famous Potter」「Inspector Morimoto and the Sushi Chief」が出版されている。いずれも岡山を舞台にした推理小説。

■訳者あとがき
推理小説には当然ながら舞台がある。その舞台がご当地となれば、それだけで心引かれる。その地を知る者にとって、地域と絡み合った事件展開、地域描写 は、ストーリーの面白さに加えて、さらなる楽しみを与えてくれる。
 アメリカ在住のイギリス人数学者で推理作家のティモシー・ヘミオン氏が著した岡山を舞台にしたこの森本警部シリーズは、この地に縁のある者にはことさら興味をそそられる。同氏の作品は、日本でも語学に堪能なミステリーファンと岡山県内の一部の高校で教材として使われるなど、徐々に広がりつつある。(中略)
 とりわけ縁もない岡山の地を大変気に入っていただき、このようなミステリーをしたためて世界に送り出してくれた原作者に、岡山人ならびに日本のミステリーファンとして深い敬意と謝意を表したい。

■訳者プロフィル
インスペクターM邦訳集団(代表・山崎隆夫)
岡山を舞台にした作品を岡山を知る者たちで訳したいと森本警部シリーズの翻訳に取り組んでいるグループ。