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美作地方における前方後円墳秩序の構造的研究2 川東車塚古墳の研究




●倉林眞砂斗、澤田秀実、君嶋俊行/編
●A4判、約302頁、並製本
●定価4,200 円(本体価格4,000円+税)
●ISBN4-86069-064-8 C0021
●2004年3月31日初版発行

 岡山県真庭郡落合町にある古墳時代前期の前方後円墳「川東車塚古墳」。川東車塚古墳は墳長59.1m。中心埋葬施設として排水溝を付設した粘土槨が確認され、銅鏡片や刀子などが出土。また墳丘に設けた調査区各所から二重口縁壺が出土している。中四国地方出土の二重口縁壺の集成をおこなうとともに、墳丘形態や葺石、埋葬施設、土器、葬列ルートの復元などの考察を7篇掲載。川東車塚古墳の発掘調査・研究の報告書。『美作の首長墳』に続く第2弾。

 
著者紹介 
倉林 眞砂斗(くらばやし まさと)
 1958年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。城西国際大学教授。 【主要論文・共編著】 「石棺」『吉備の考古学的研究』(1992年/山陽新聞社)。「畿内中枢の構造的把握」『古代学研究』第143号(1998年/古代学研究会)。「周掘の形と大きさ」『物質文化』第68号(2000年/物質文化研究会)他。『美作の首長墳』(2000年/吉備人出版)(共編著)

澤田 秀実(さわだ ひでみ)
  1963年、神奈川県生まれ。法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻修士課程修了。くらしき作陽大学助教授。 【主要論文・共編著】 「前方後円墳の成立過程」『研究論集』??(1993年/東京都埋蔵文化財センター)。「竪櫛からみた黄泉国神話の成立」?修考古学』第7号(1998年/専修大学考古学会)。「空中写 真からみた玉手山古墳群」『玉手山古墳群の研究』(2002年/柏原市教育委員会)他。『美作の首長墳』(2000年/吉備人出版)(共編著)

君嶋 俊行(きみじま としゆき)
 1972年、栃木県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位 取得退学。鳥取県教育文化財団埋蔵文化財センター文化財主事。 【主要論文・共編著】 「岡高塚古墳の竪穴式石槨をめぐる諸問題」『美作の首長墳』(2000年/吉備人出版)。「関東地方における壺形埴輪の成立過程」『土曜考古』第26号(2002年/土曜考古学研究会)。『井図地頭遺跡 井図地中ソネ遺跡』(2003年/鳥取県教育文化財団)(共編著)著者/芝村 哲三(しばむら てつぞう)
●A5判、555ページ、上製本
●定価2,940円(本体価格2,800円+税)
● ISBN4-86069-067-2C0021
●2004年05月10初版発行

生誕地に新説!
栄西が生涯をかけて巡った地を国内はもちろん、中国まで追い求めた渾身の書!
  岡山をはじめ、鎌倉や京都、福岡などの九州各地、修業地の比叡山や大山寺、さらには中国各地に栄西の足跡を訪ね、その生涯の全体像を追い求めた。そして生誕地を岡山県賀陽町の「茶煎ケ市」と説く!

あとがきより
 栄西の生まれたとする「茶煎ヶ市」の存在について、不十分であってもこの裏付けと解明作業を進めておけば、将来必ず次の世代の方がもっと確かな作業を進めて下さることを期待して、勇気を出して取り組んだ。後日、有才の方々の調査と研究によって、その真偽の可否が論じられることがあったとしても、郷土に伝承された歴史と文化の解明への端緒となることを信じ、それもささやかな郷土への貢献であろうかと願っている。

著者プロフィル
大正14年5月2日岡山県上房郡賀陽町に生まれる。
歴史研究会(本部 東京都)会員、賀陽町歴史顕彰保存会会長、岡山県賀陽町文化財保護委員(8期)、商工業関係役職歴任。
著書に、『玄賓 「袈裟掛」の由来』(吉備人出版)ほか。