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- 『晴れの国おかやま検定公式参考書2022-2023』刊行インタビュー
- 星島武子さん(「晴れの国おかやま検定」100点合格者、岡山市在住)
インタビュアー:金澤健吾(吉備人出版)
「晴れの国おかやま検定」で、初の100点満点!
星島武子さん(岡山市)のお話をお聞きしました。
初めは過去問題から
- 金澤
検定のことを知ったのは?
- 星島
受験の申し込みが始まる11月に商工会議所の方が、地元テレビ局の情報番組でこの「おかやま検定」のことをPRされていたのを観てから意識しました。
「力試しに受けてみよう」と思い、その数日後には申し込みを済ませました。以前から「おかやま検定」のことは知っていましたが、その前年までは受けようと思ったことはありませんでした。
- 金澤
受験してみようと思ったきっかけは?
- 星島
2019年7月に山陽新聞社の「鬼詣(おにもうで)」という鬼を捕まえながら移動していくアプリをスマホに入れてからです。
このアプリを楽しむには、岡山県内27市町村をすべて回ることになるのです。
このアプリを使って、約半年間のうちにすべての市町村を訪ねました。県内各地を観てきたし、今ならこの試験を受けても大丈夫と思えたのです。
現地で自然にふれたり、ご当地グルメを食べたり、特産品や土産物を見たりするなどしてきた体験が、この検定に生かせるのではないかと思いました。- 金澤
どんな勉強法をしたのですか?
- 星島
受験するなら90点以上を取って「達人」になろうと思い、どんな問題が出るのか知るために、過去問題から取り組みました。
分からない問題は、ネットで調べていきました。1つの項目を調べると、その説明文の中に分からない事柄があり、さらにそれを調べていくという勉強法でした。
1問を調べるのに1、2時間かかった問題もありました。少し踏み込んで、深く調べていったことが試験に役に立ったと思います。- 金澤
もともと岡山のことは調べていたのですか?
- 星島
いいえ。でも4、5年前から、例えばスタンプラリーのような催しがあれば、積極的に現地に出向いて参加していました。
机の上でただ記憶するより、現地で見たり聞いたりして五感で受け止めると、記憶の定着もよくなります。
実際に自分の足で訪ねたことが、試験にたいへん役に立ちました。初挑戦でよい結果を残せたのは、過去問題を徹底的に取り組んだこと、新聞やテレビなどで地元の情報に気を配っていたこと、そして県内27市町村に足を運んでいたことです。
特に自分の足で各地を巡ったことは大きかったと思っています。
- 金澤
現地を自分の足で巡っていたことが背景にあるわけですね。
- 星島
各地を回って、道の駅や観光案内所などに寄ると、無料のパンフレットが置いてあるのでもらって帰り、これに目を通しておいたことが試験対策になりました。
そして、自分の行った場所を1枚の地図にマークをつけて記録しています。
行った場所に関する問題が出ると、解答できる自信が付きました。
- 金澤
岡山についての知識が増えて、良かったと思っていることは?
- 星島
いろんな場所に出かけて行って、説明看板を見つけても、ただ「看板があるな」と思うのと、近づいて写真に撮って後でじっくり読んでみるのとは違います。
先日も、今の岡山城以前に城のあった石山についての看板を見つけて「やったぁ!」と思いました。
知らないことを知る喜びは、いくつになっても、何事にも代えがたいですね。
ワクワクするような楽しさがあります。楽しいから勉強できたし、楽しいからいろいろなところに出かけて行って街歩きなどをしています。
私は生まれも育ちも岡山ですが、知らなかったことがいくらでもあります。
調べて知れば知るほど分からないことがあり、きりがないですが、それを探求していくことが面白いですね。
公式参考書は有効
- 金澤
これから受験される方にアドバイスを。
- 星島
やはり公式参考書を使って勉強するのが、圧倒的に効率的だと思います。
私は申し込みをした段階で、夫に「参考書なしで達人になる」と宣言してしまったんです。
それで、最後まで自分なりのやり方をしたのですが、公式参考書を使うことは有効で、これを使っていたらもう少し楽に勉強できたと思います。それから、岡山のことをあまり知らなくても、まずは自分の興味のある各地のお祭りやイベントに出かけてみることです。
そのうちに「もっと岡山のことを知りたい」と思ったころに少しずつ勉強を始めてみてはどうでしょうか。私がそうでしたらから。