その映画に墓はない
松田優作、金子正次、内田裕也、そして北野武
松田優作、内田裕也、金子正次、北野武。
邦画を語るうえで欠くことのできない個性派俳優・監督を、ハードに論じた渾身の映画評論集!
目次
その映画に墓はない―松田優作論
遅れてきた男/遊戯という名の挑戦/スタイルの完成とその解体/個性の新たな展開/監督から再び俳優、そしてアクションへ
金子正次の残像
「竜二」はいつだって戻ってくるぜ/裏切られた「チ・ン・ピ・ラ」/「ちょうちん」の魅力と限界/ニュー・ヤクザ路線の盛衰/獅子王よ、お前はどこにいた?/「チンピラ」再び/そして「盆踊り」だけが残った
内田裕也、道化の季節
オレのまわりはピエロばかり/閉ざされた日常のハードボイルド/リメイクの季節
孤独な夢の軌跡―北野武覚書
プリミティブな凶暴性/トイレの闇に咲くパラダイス/誰もいない海/限りなく夢に近いブルー/その映画、最低につき/閉ざされた時間と場所/他者という悲しみ/少年たちの夏休み/北野武の孤独
映画詳細データ
松田優作主演の全映画データ/金子正次脚本の全映画データ
内田裕也主演の全映画データ/北野武監督の全映画データ
著者プロフィール
- 世良 利和
1957年、島根県大社町生まれ。
大学講師、コピーライターを経て、現在ソフト販売会社勤務。
岡山市在住。主な映画評論に、『嘆きの天使とその周辺』『ドイツ映画ノート』『デビッド・リンチの距離』『ブルース・リーの閃光』などがある。
※上記内容は本書刊行時のものです。