棚田の村の少女
著者 | |
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発行 | 吉備人出版 |
仕様 | A5判 並製本 |
ページ数 | 256ページ |
価格 | 本体1,500円+税 |
ISBN | 978-4-86069-698-6 C0093 |
初版年月日 | 2023年7月12日 |
書店発売日 | 2023年7月24日 |
昆虫採りや川遊び、キャンプや山歩き、木漏れ日や草のにおい……
田舎って素晴らしい!
自然の中で過ごす楽しさや不思議さを感じる物語。
第一話 里山の仲間たち
突然亡くなったお父さんが育った棚田のある田舎に、お母さんと一緒に移り住むことになった小学4年生の少年・祐樹。自然があふれていた昔の田舎を知っているカッパのごん太や地元の子どもたちとの交流を通じて、山の中がゴミ捨て場になるなど自然が失われていることを知る。ごん太や地元で暮らす人のためにも、汚れた川を子どもたちと大人が一緒になってホタルが飛び交う村に再生させる─。
第二話 棚田の村の少女
お母さんを亡くした小学4年生の少女・かおりが、棚田の広がる田舎のおばあちゃんの家で、暮らすことになった。おばあちゃんと二人で山陰の海にドライブに行って不思議な体験をしたり、復活する神社の秋祭りで巫女舞いの奉納を手伝ったり……。田舎での暮らしを通じて、お母さんがいつも見守ってくれていると感じることができ、やがてお父さんのいる街での生活にもどっていく。
第三話 霧の向こうの森の家
お父さんとお母さんには再婚同士。お父さんの子・香(中学2年生)とお母さんの子・英介(小学3年生)は、お母さんが入院したため田舎のおばあちゃんの家で春休みを過ごすことに。温泉にいったり、木工所に通って木工に励んだりする中で、たくましさを身につけていく。田舎で暮らす人達や豊かな自然にふれ、都会の生活に疲れたおじさん、心の傷付いた女性らとも出会い、自らも癒やされて生きる力を取り戻していく─。
目次
第一話 里山の仲間たち
1章 鬼山の秘密基地
2章 おおかみ山のふところで
3章 ホタルの里に
第二話 棚田の村の少女
第三話 霧の向こうの森の家
著者プロフィール
- 川島 英子
岡山県久米郡美咲町に生まれる。津山高校、岡山大学教育学部卒。小学校教諭の後、専業主婦。岡山市民の文芸の随筆部門で「通夜の雨」が市長賞。岡山市市民の童話賞で童話「うちの子、知りませんか」が最優秀賞。岡山県文学選奨で児童文学「蛍のブローチ」が入選。読売ファミリー童話大賞で「白いパラソル」が優秀賞を受賞。
著書に児童文学の『蛍のブローチ』、『ぎゅっと だいて』、『白いパラソル』(けやき書房)、『鬼山砦の小悪党』(吉備人出版)、童話の『月夜のシャボン玉』(山陽新聞出版センター)、短歌歌集の『櫻吹雪』『渓のせせらぎ』(砂子屋書房)などがある。
日本児童文学者協会会員。いちばんぼし童話の会、岡山児童文学会「松ぼっくり」同人。短歌誌「麓」同人。
※上記内容は本書刊行時のものです。