ヘルマン・ヘッセの精神史
創作と癒やし
著者 | |
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発行 | 吉備人出版 |
仕様 | 四六判 上製本 |
ページ数 | 294ページ |
価格 | 本体2,000円+税 |
ISBN | 978-4-86069-672-6 C0098 |
初版年月日 | 2021年12月22日 |
書店発売日 | 2022年1月7日 |
ノーベル文学賞受賞者であり、20 世紀を代表する偉大な作家ヘルマン・ヘッセ。
ヘッセ文学は終始ひとの心の内面に向かう探求であり、その統一的帰結が終生のテーマであった。
しかしヘッセを取り巻く世界情勢は、彼の願望をそのまま許そうとはしなかった。
家庭の周辺においても温床は存在しなかった。
その戦いは、ヘッセの心性に強い影響をもたらし、極度の精神不安を抱くようになる。
本書では、ヘルマン・ヘッセの自己治癒への道程をまとめながら、創造と精神分析、さらに筆者が追究する癒しという視点で作品分析を試みている。
目次
●目次
序章
第一章 自我同一性という相克
第二章 ヘッセ、精神分析を受ける
第三章 精神分析(1917・1918)夢日記 Traumtagebuch der Psychoanalyse 1917 /1918
第四章 創作デミアンと精神分析
第五章 『シッダールタ』 Siddhartha
第六章 『荒野の狼』 不滅の人へ
第七章 『ガラス玉遊戯 Das Glasperlenspiel』に
終章 ―各章のまとめとヘッセ最後の告白―
著者プロフィール
- 細川 清
1931年広島県東城町生まれ。
広島市の私立修道高校卒業。
1955年東京大学独文学科卒業後、岡山大学医学部卒業。
精神・神経医学を専攻。
臨床脳波学をライフワークとする。
1968年より2年半、アメリカ・ウィスコンシン大学に留学。
岡山大学医学部助教授を経て、1983年初代香川医科大学精神科教授、1991-97年同大学付属病院長・副学長を務め退官。著書に『精神医学のエッセンス』『精神科教授の談話室』(星和書店)『米寿、そして』(吉備人出版)ほか。
※上記内容は本書刊行時のものです。