ありがとうの詩
著者 | |
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発行 | 吉備人出版 |
仕様 | 四六判 並製本 |
ページ数 | 83ページ |
価格 | 本体1,000円+税 |
ISBN | 978-4-86069-634-4 C0095 |
初版年月日 | 2020年12月15日 |
書店発売日 | 2020年12月23日 |
お父さん お母さんありがとう。
お母さん 私を産んでくれてありがとう。
泣き止まない時にあやしてくれてありがとう。
おんぶをしてくれてありがとう。
目が見えなくなっても音声のパソコンがあって、それを使えば健常者の人達と同じようにパソコンが使えることを教えてくれてありがとう。
卒業式に卒業生代表で答辞を読ませてもらいました。その答辞を後ろの席で母が静かに聞いてくれたことにありがとう。
29歳で娘が生まれて私が母親になれたことにありがとう。娘にありがとう。ハッピーバースデートゥーユー。
お父さん お母さん 私はあなたの娘に生まれてきてとても幸せです。私を産んで育ててくれたことに本当に本当に心からありがとう。
9歳で失明した著者は、50歳を前に、父母への思いを145編の詩でつづりました。
生まれてから今日までの、一つひとつのシーンに「ありがとう」の5文字を込めて。
著者プロフィール
- 中越 由妃子
1971年(昭和46年)高知県生まれ。
9歳で失明し、児童盲人養護施設に入所。高知県立盲学校を卒業後、あんま・マッサージ・指圧師、鍼師、灸師の専攻科を平成5年に卒業。
病院に就職するが、体調を崩して退職。27歳で結婚して長女を出産。
岡山や関西などで暮らしてきた。
※上記内容は本書刊行時のものです。