第29回 吉備路文学館 少年少女の詩
第29回吉備路文学館「少年少女の詩」に岡山県内の小学生から寄せられた773篇は両親、兄弟姉妹、家族のことを題材としたものから、学校生活や世の中で起こっている出来事まで、バラエティーに富んだ作品の数々。
その中から選ばれた優秀作品を紹介。
扉絵・挿絵の紙版画は県立岡山聾学校小学部の生徒さん。
「春がきた 春がきた どこにきた」
わたしのなまえは、春だよ。
三+人+日=春
おばあちゃんが、
「三人で日なたぼっこすると、たのしいな。」
といったよ。
ほんとだ。たのしいし、わくわくするね。
もういっかいしたくなるね。
あたたかくていいな。
みんなよろこぶからぽかぽかするね。
わたしは、春がつくことならなんでもいってもいいよ。だって、春だもん
春っていってくれたら、うれしいよ。
でも、「えをはる」や「シールをはる」は、いけないよ。
わたしのなまえは、春。
ぽかぽかしてきもちいいし、はなもさくから、春っていうなまえにしたんじゃないかな。
最優秀賞「わたしは、春」
(岡山・芥子山小学校一年・みぞ口 春さん)の作品から抜粋。
著者プロフィール
- 吉備路文学館「少年少女の詩」編集委員
吉備路文学館は、昭和61年11月中国銀行の全面支援により財団法人とし設立。
平成24年4月には、地域ゆかりの文学者の顕彰、県民の文化意識昂揚に資する登録博物館施設として公益財団法人の認定を受け、広く県民に親しまれている。
『少年少女の詩』の刊行事業は、平成3年度にスタートし、今回が29回を数える。
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※上記内容は本書刊行時のものです。