里帰りした「玉野市電」
2006年9月24日午前0時55分、元玉野市営電鉄である琴電760号は、41年ぶりに玉野への里帰りを果たした。
1953(昭和28)年から19年間、市民に親しまれていた「玉野市電気鉄道」。
昭和40年には合理化のため、一部車両が高松琴平電鉄に譲渡され750形として運行される。
玉野市営電鉄は1972(昭和47)年廃線。しかし懐かしむ市民の熱意と力によって、
琴電で運行されていた750形のうち最後まで現役として残っていた「760号」の玉野市への里帰りが実現する。
本書はその活動の記録。
目次
はじめに
記憶の中の玉野市営電鉄
760号が保存されるまで
その後の玉野市電保存会の活動…
琴電750形(玉野市電モハ100形)とは
760号物語 ─悲運の電車は奇跡の電車
琴電社員が語る760号の思い出
玉野市営電鉄(備南電鉄)の歴史
玉野市営電鉄の歴史的資料
玉野市電廃線跡紹介
玉野市電のエピソード
玉野の原風景 ― 玉野市電の思い出
760号保存場所(すこやかセンター)のご案内
著者プロフィール
- 玉野市電保存会
玉野市電(琴電760号)の玉野市への里帰りを実現し末永く保存していくために、2005年7月6日に結成された市民有志の会。
760号を産業遺産として保存し、末永く玉野市のシンボルの一つとして市民に親しまれるように活用している。
※上記内容は本書刊行時のものです。