しろさんのレモネードやさん
絵本を読んだら、私もレモネードスタンドをやってみたいなあという思いにきっとなる。
「小児がんだったぼくが伝えたいこと。それは、小児がんっていう病気があるということ。病気の治療をがんばっている子たちがいるんだよっていうこと。
日本中の人に小児がんを知ってもらうために、大人の人に協力してもらって、絵本を出すことになりました。『しろさんのレモネードやさん』この絵本を、多くの人の手にとってもらって、小児がんを知ってもらう、きっかけをつくりたいんです!」
この絵本の発案者・栄島四郎さん(小学4年生)の願いです。
しろさんの闘病仲間やその家族、通っている作文教室のお友達が、みんなで考えた物語。
しろさんのもとに届いた案内状を手に、トンネルを抜けると……。
著者プロフィール
- 松﨑 雅美
小説家/作文教室主宰
1970年愛知県生まれ。1989年大学進学のため上京。
1998年北海道に移住するものの、大和の歴史に飢えて、2003年横浜市金沢区への再移住を決行。
3人の子どもの母として、また、作文教室主宰講師として、日々を楽しむ。著書に『帰来草~かねさわかまくら時超え奇譚』。
現在、「大化の改新」を新たな視点から検証した歴史小説を執筆中。- 矢原 由布子
イラストレーター/絵本作家/消しゴムはんこ作家
京都府出身。
“着物に手刺繍を施す”職人である家族のもとで、幼い頃から芸術に触れて育つ。
保育士をしていた母がたくさんの絵本を読み聞かせてくれた影響で、自然と絵本作家を志すようになる。2009年に上京。イラストの仕事や、消しゴムハンコ作家として各所で講師をつとめるなど多方面で活躍。企画展の参加や個展なども定期的に行っている。2007年「モレスキントラベルノートブックinvitation au voyage!」で優秀賞受賞。
2012年には、文芸社「第2回えほん大賞」の絵本部門で「ドリとオニクのおはなし」が大賞を受賞する。絵本では他に、絵を担当した『ワウシュヴィッツ』(無双舎、2010年)、2015年には歯医者さんといっしょに作った「ワハハのくにのものがたり〜ブラッシュとまほうのハブラシ〜」がある。
※上記内容は本書刊行時のものです。