林源十郎商店物語
青年時代の大原孫三郎に石井十次を紹介し、地域への奉仕を目覚めさせた11代源十郎をはじめ、江戸から明治にかけて、倉敷にキリスト教と社会奉仕の精神を根付かせた林家。
新薬やワクチンの開発製造、販売を通じて医療の発展に貢献した林源十郎商店の360年にわたる歴史をたどる。
目次
目次
Ⅰ 「紀伊國屋」創業以前−黎明期−
(1)薬業の歴史
(2)倉敷の歴史-古代から江戸時代-
Ⅱ 「紀伊國屋」から「大坂屋」へ−初代から七代目まで−
(1)林家と系図
(2)大坂屋林家の屋敷地
(3)「大坂屋」改称と時代背景
(4)新禄・古禄騒動
Ⅲ 中興の祖・八代孚一(源介)
(1)人物像
(2)社会貢献
(3)家訓・家政
Ⅳ 時代の大転換期の中で
(1)九代大坂屋源助懐徳
(2)十代源十郎伴臣
(3)岡山薬学校の創設-中川横太郎と十代源十郎-
(4)この頃の薬業界
Ⅴ 十一代源十郎(甫三)の人となりと交友
(1)キリスト教と十一代源十郎
(2)大原孫三郎との出会い
(3)林源十郎商店と社会主義者
(4)同心戮力
Ⅵ 近代的会社組織「林源十郎商店」へ
(1)大坂屋・明治中期の営業の概要
(2)流通と宣伝
(3)支店拡大
Ⅶ 林源十郎商店の発展-十二代源十郎(彪太郎)−
(1)十二代源十郎
Ⅷ 製薬事業への進出
(1)医薬品の製造
(2)製薬事業への本格的飛躍
資料
著者プロフィール
- 林源十郎商店物語編集委員会
林源十郎商店は平成9年(1997)に株式会社エバルスとなり、編集委員会は株式会社エバルスのOBと社員で構成され、平成15年から林源十郎商店物語の編纂に取り組んできた。
※上記内容は本書刊行時のものです。