岡山「へその町」の民話
岡山県吉備中央町の採訪記録
岡山県のほぼ中心に位置することから、「へその町」として知られる吉備中央町。
本書は、同町に伝わる昔話(42話)や伝説(176話)、村話(210話)、暮らし、その他(80話)の計508話を集めてまとめた民話集。
同町図書館が中心になり、全町民に呼びかけ、聞き取り調査を続けて完成させたもの。
珍しい桃太郎話や埋蔵金伝説など、多彩な伝説、狐話や妖怪話も数多く残っていることが明らかになった。
目次
■目次
口絵
Ⅰ 昔話
Ⅱ 伝説
(1)木の伝説
(2)石、岩の伝説
(3)水の伝説
(4)塚の伝説
(5)山、坂の伝説
(6)祠堂、社寺の伝説
(7)地名の伝説
(8)人物、禁忌の伝説
Ⅲ 村話
(1)狐狸の話
(2)大蛇の話
(3)妖怪の話
(4)死をめぐる話
(5)木にまつわる話
(6)神仏にまつわる話
(7)人にまつわる話
Ⅳ 暮らし、その他
(1)干ばつ
(2)村の暮らし
(3)仕事
(4)戦争
(5)戦闘とくらし
(6)行事
(7)食べ物
(8)子どもの生活
Ⅴ 解説
郷土の文化を継承する図書館に
話者および調査協力隊
あとがき
著者プロフィール
- 立石 憲利
民俗学者、全国有数の民話調査者。
岡山県津山市(旧久米町)生まれ。
岡山民俗学会名誉理事長、日本民話の会会長、岡山県語りのネットワーク会長。2004年久留島武彦文化賞、2007年岡山県文化賞、山陽新聞賞を受賞。
「岡山の伝説」など200を超える著書を発表。
各地で調査、講演、語りを続けている。
※上記内容は本書刊行時のものです。