聞く、書く。第5号
2011年春に発足した「聞き書き人の会」の会報誌第5号。テーマは「なぜ聞き書きをするのか」。
原点に立ち返った6年目の活動を振り返り、「普通の人が大事にされ、かけがえない人生を誇りを持って生きられる社会とはどういう社会なのか」を問う作品集。
収録した聞き書きは7作品。
病気により昔の記憶が薄れていく父親、自分の職業を選ぶにあたって深い影響を与えた教師、「辛かった一生をどうしても聞いてもらいたい」と、病を押して会を訪ねて来た人……などなど、年代・性別・地域も様々な人たちの半生が語られている。
また、論考「聞き書きの可能性」は、地域に根ざした聞き書きの歴史的な流れなどをわかりやすくまとめている。
目次
【巻頭言】聞き書き・・・・・・原点に返る 文屋 泉
聞き書き/まぁ、こんなもんかなぁ 小山博子
聞き書き/ああ、できるんや 久本恵子
聞き書き/父の記憶 正保潤子
聞き書き/根限り働いて、人の世話ばかりして、自分は一人で寂しく死んでいくのだろうか 人見裕江
聞き書き/前向きに生きてきて、今が、最高に幸せ!! 鈴木久子
随筆/清輝小学校での忘れられない思い出(昭和二十六・七年) 青山 静
聞き書き/青少年義勇軍として満州へ 文屋 泉
聞き書き/荒木又次回想記 山川隆之
論考/聞き書きの可能性 佐藤伸隆
聞き書き公開例会レポート
随想/「聞き書き人の会」に参加して 徳山ちえみ
著者プロフィール
- 聞き書き人の会
地域の歴史を、聞き書きを通して後世に伝えようと、2011年4月に発足。
聞き書きは、語り手と聞き手が対話を重ねて、語り手の人生や思いを「話し言葉(聞き書き言葉)で文章化」していく共同作業。月1回の例会で「聞き書き」の技術を学び合い、記録(作品)をまとめた会員の作品集「聞く、書く。」を年に1回発行。会員:青山 静/小山博子/佐藤伸隆/正保潤子/鈴木久子/徳山ちえみ/久本恵子/人見裕江/文屋 泉/森光康恵/山川隆之
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※上記内容は本書刊行時のものです。