維新残影
幕末維新の激動期、武術に生きた青年たちが自分の信念に基づき「天誅組」として挙兵し、散っていった—。
武道家でもある著者が、その烈士たちの足跡をたどりながら、豊富な写 真と解説、そして小説風の物語などをまじえて丹念に綴った一冊。
『昨今、「個人の自由」という自己中心的で他人の迷惑などを考えない若者や、伝統ある教育を受けて素晴らしい精神が育んでいるにもかかわらず、怠惰に流されてしまう日本人が増えています。
一方、武道やスポーツを学んで心技体を理解し、将来が素晴らしい世の中となるように難局に立ち向かう気概を持ち、奮闘している青少年が多く育っていることも忘れてはなりません。
本書は、約140年前の幕末動乱の時代、流れに翻弄されず信念に生きようと自らの命を賭けて、武術に生きた烈士たちが、日本の夜明けを前に無念に散った史実を取り上げています。
当時の人々への叙情と純粋な「大和心」を感じていただけることを願い、近代日本のために碑(いしぶみ)となった多くの烈士たちを日本人の誇りとして尊び、将来ある青少年たちに語り継いでいかねばならないと思い、本書を刊行しました』(発刊にあたって、著者の言葉より)
著者プロフィール
- 守田 正明
岡山県新見市在住。
著書に武芸民俗学『岡山県古武道史』(文武館)がある。
※上記内容は本書刊行時のものです。