エアロMECIA 夢への挑戦
水島工業高校創立50周年記念事業としてスタートした「エアロメシアプロジェクト」。それは、「太陽光や燃料電池を利用した一人乗り飛行機を開発し、世界初を目指す」という夢のようなものだった。それから7年後の平成27年10月、全長6.5メートル、両翼幅14メートルの機体は見事空中へ羽ばたいた。
本書は、「99%無理だ」といわれた挑戦にトライした教師と生徒たちの詳細な記録。
オールカラー、CD付(エアロMECIA製作記録写真(JPEG)、ジャンプ飛行動画(mpj形式で再生)、機体CAD画面(※図面表示にはCADソフトが必要です))※CD複製禁止
目次
発刊の言葉
発刊によせて
はじめに
第一章 生徒の心と技術と数値の戦い
第二章 挑んだ4 つの模索
第三章 機体の形状と設計
第四章 原型とメス型
第五章 炉・スケルトン成型と各部物性試験
第六章 CFRP成型
第七章 電源・動力系統及び電気計装と塗装
第八章 エピソードと生徒回想文
年表
索引
編集後記
協力いただいた企業
製作担当者
著者プロフィール
- 水島工業高校MECIAプロジェクト
岡山県立水島工業高等学校(オカヤマケンリツミズシマコウギョウコウトウガッコウ)
倉敷市水島地区を中心とした産業界で活躍できる人材の育成を目的に、昭和37(1962)年に設立。創立以来、本格的なものづくり教育を行ってきたが、平成15年度からは、環境教育の視点でものづくりを行う「MECIA(メシア)プロジェクト」を立ち上げ、学科を越えた「本物のものづくり」に取り組んでいる。
所在地:岡山県倉敷市西阿知町
「メシアプロジェクト」
MECIA(メシア)とは、同校の専門5科(機械科:M、電気科:E、工業化学科:C、情報技術科:I、建築科:A)の生徒、教員が学科の枠を越えて連携・協力し、ものづくりを行うプロジェクトであることから、各専門科の略称から「MECIA」と命名した。
創立当時から、放課後を利用した自由研究が盛んで、各科競い合いながら研究に没頭していた。併せて、学校備品等も科の特徴を活かし、製作するようになり、科を越えての協力体制が形成されて行った。各科別の研究は無論のこと、エキスパートである5科の生徒が結集されれば、さらに、高度な技術力を必要とする物が造れるのではなかろうかと、取り組んでいるのが、このメシアプロジェクトである。
※上記内容は本書刊行時のものです。