チャンポンと鳴る鼓滝
著者 | |
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発行 | 吉備人出版 |
仕様 | 四六判 並製本 |
ページ数 | 165ページ |
価格 | 本体1,400円+税 |
ISBN | 978-4-86069-658-0 C0039 |
初版年月日 | 2021年8月30日 |
書店発売日 | 2021年9月3日 |
細見正三郎と坪倉慧二郎という二人の聞き手が、坪倉靜子ら京丹後市弥栄町船木の人々が語った民話を採録したものを収載。
民話(昔話、伝説、世間話)や民謡、謎、諺、回文、俗信など口伝えの文芸は、現在ではその伝承が消滅しつつある。
半世紀にわたり口承文芸の採録を行ってきた編者の立石憲利は、「先人たちが長いあいだ伝えてきたこれらの文芸は、誰かが記録しない限り伝承者とともに消え去ってしまう。記録に残すことで、先人たちのくらしや思いを知ることができる」と訴え続け、採話した民話を地元に返すという思いから本書をまとめたという。
目次
一 坪倉靜子の語り
屁こき爺/オトギリ草由来/チャンポンと鳴る鼓滝/椎の実拾い/猿婿入り/犬婿入り/下の句で母を尋ねる/情けは蛙のためならず/猫の恩返し/ベンベコとタカ/兎と蛙の餅爭い/尻尾の釣り/和尚と小僧-餅は阿弥陀/ゴンと狗賓/河太郎退治/狐退治/話堪能/鼠経/風呂は湿田/ぐんや塚/撞かずの鐘/わらじくれ/地蔵の首/
二 その他の語り
お大師さんと風呂/すりこ木隠しの雪/椎の実拾い① /椎の実拾い② /椎の実拾い③ /蛇婿入り/犬婿入り/子育て幽霊①/子育て幽霊②/子育て幽霊③/猫の恩返し/六十くずし/狼より漏りが怖い/和尚と小僧-餅は本尊/河太郎退治/狐退治/どんくさ嫁さん/苦い桃/わらじくれ/
解 説
あとがき
著者プロフィール
- 立石 憲利
1938年岡山県久米郡大井西村(現津山市)で生まれる。
長年にわたり民俗、なかでも民話の採訪を行い、採録した民話は1万話以上。民話の語りも行い、語り手養成のため「立石おじさんの語りの学校」を各地で開く。
著書に『日本昔話通観』(同朋舎)、『中国山地の昔話』(三省堂)、『奧備中の昔話』(三弥井書店)、『立石おじさんのおかやま昔話1~4集』(吉備人出版)など200冊以上(共編著を含む)
現在、日本民話の会会長、岡山民俗学会名誉理事長、岡山県語りのネットワーク名誉会長など。
※上記内容は本書刊行時のものです。