卒寿の各駅停車
新刊
著者 | |
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発行 | 吉備人出版 |
仕様 | 四六判 並製本 |
ページ数 | 277ページ |
価格 | 本体1,600円+税 |
ISBN | 978-4-86069-740-2 C0095 |
初版年月日 | 2024年4月30日 |
書店発売日 | 2024年5月13日 |
天邪鬼を自称する現役の精神科医ホソカワ先生の『米寿、そして』『それから卒寿』に続く日記風論考第3弾。
各駅停車……そこには、90歳代をゆっくり行こう、そして滅びつつある故郷の駅への思いが込められている。
今回、“各駅停車”としたのは、改めて、90歳代をゆっくり行こうという意味と、故郷まわりの田舎駅が滅び去っていく時に掛けた表現である。
かって、遠き昔、14歳であった私は、本当に偶然の計らいで広島原爆戦禍を免れ生き延びてきた。生きているのは偶然の仕業であり、健康留意の結果ではない。
これから、幾つの駅を通過できるかはわからない。これも運命に従うまでである。これまでどおり、卒寿の日記を書き、天邪鬼を自称するに値する文言をここに曝すので寛容されたしという次第。
著者プロフィール
- 細川 清
1931年広島県東城町生まれ。
広島市の私立修道高校卒業。1955年東京大学独文学科卒業後、岡山大学医学部卒業。精神・神経医学を専攻。臨床脳波学をライフワークとする。
1968年より2年半、アメリカ・ウィスコンシン大学に留学。
岡山大学医学部助教授を経て、1983年初代香川医科大学精神科教授、1991−97年同大学付属病院長・副学長を務め退官。著書に『精神医学のエッセンス』『精神科教授の談話室』(星和書店)『米寿、そして』『ヘルマン・ヘッセの精神史』『それから卒寿』(吉備人出版)ほか。
※上記内容は本書刊行時のものです。