70年代博多青春記 好いとぅ
「うちが嫌いね?」
「じゃあ、好いとぅね?」
博多弁満載の“ご当地小説”
井上陽水の「夢の中へ」が流行っていたころ―
東京から北九州の大学に進学した羽村聡。
各地から集まって寮で出会った仲間や学友たち。
公園でのナンパをきっかけに年下の女の子とつき合いが始まる。
複雑に恋愛感情が交錯する中で就職活動、そして卒業。遠距離交際となり、やがて二人は……。
福岡の大学を舞台にした若者たちの物語。
学生時代の記憶がよみがえる「70年代青春小説」。
第116回コスモス文学・長編小説部門入選作品
目次
一 九州の地に
二 友 人
三 出会い
四 もう一つの出会い
五 奈多海岸
六 旅立ち
七 はがゆい想い
八 ドライブ
九 さぐる心
十 つのる想い
十一 誘 惑
十二 嫉妬心
十三 「二番目」
十四 祗園祭り
十五 就 職
十六 遠距離恋愛
十七 再び福岡へ
著者プロフィール
- 濠多きすい
昭和30年1月15日生まれ。
岡山県津山市出身。現在、診療報酬技能士として総合病院の救命救急センターに勤務する。
城郭研究家としての著書『新版 岡山の山城を歩く』『戦国山城を攻略する』(いずれも吉備人出版)がある。
※上記内容は本書刊行時のものです。