総社観光大学
著者 | |
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発行 | 吉備人出版 |
仕様 | A5判 並製本 |
ページ数 | 204ページ |
価格 | 本体1,700円+税 |
ISBN | 978-4-86069-632-0 C0026 |
初版年月日 | 2021年1月26日 |
書店発売日 | 2021年1月25日 |
「古代吉備」の中枢地、古代米「赤米」栽培継承地、「雪舟」生誕の地など─。
豊かな歴史と文化に育まれた総社の魅力を、それぞれの分野の専門家が解説する講座「総社観光大学」。
第10回開催を記念して書籍化!
まずは、その土地土地の文化遺産を認知しなくてはならないのだ。
それが、他に比して、どれだけの遺産価値があるのかを認知しなくてはならないのだ。
より多くの人たちが、その知識を共有することが望まれるのである。(中略)総社の「光を観る」。
すなわち「文化」をしかと認める――文化は雄弁ではない、しかし無力ではない。
私たち総社人は、そのことを信じて学び続けたい、と思う。(神崎宣武「終章」より抜粋)
目次
刊行にあたって
序章 総社観光学事始
片岡聡一(総社市長)
一章 古代吉備の成立と繁栄
平井典子(総社市埋蔵文化財学習の館館長)
〈コラム〉 もうひとつの古代―3世紀から7世紀の秦原
板野 忠司(秦歴史遺産保存協議会会長)
二章 日本人と赤米
佐藤洋一郎(京都府立大学文学部特別専任教授)
〈コラム〉 赤米の栽培と神事
秋山 律郎(新本地区有山林管理会長)
三章 雪舟さん
守安 收(岡山県立美術館館長)
〈コラム〉 「井山宝福寺」
小鍛治一圭(宝福寺住職)
四章 「吉備津」の能
金関 猛(岡山大学名誉教授)
〈コラム〉 備中神楽と「吉備津」
神崎宣武(民俗学者・旅の文化研究所所長)
五章 文化を活かした地域づくり
藤井和佐(岡山大学大学院社会文化科学研究科教授)
〈コラム〉 古民家を活用したまちづくり
金丸由記子(NPO法人 総社商店街筋の古民家を活用する会)
終章 文化は雄弁ではない、しかし無力ではない…
神崎宣武(民俗学者・旅の文化研究所所長)
付録 総社観光大学の歩み(全9回のプログラム)
著者プロフィール
- 神崎 宣武
【監修者略歴】
1944年岡山県生まれ。
民俗学者。
現在、旅の文化研究所所長、東京農業大学客員教授、公益財団法人伊勢文化会議所五十鈴塾塾長、一般社団法人高梁川流域学校校長、岡山県文化振興審議会委員などをつとめる。
岡山県宇佐八幡神社(井原市美星町)宮司でもある。主著に、『盛り場の民俗史』、『江戸の旅文化』、『三三九度─日本的契約の民俗誌』、『「まつり」の食文化』、『しきたりの日本文化』、『「おじぎ」の日本文化』、『「うつわ」を食らう―日本人と食事の文化』『吉備高原の神と人―村里の祭礼風土記』『いなか神主奮戦記―「むら」と「祭り」のフォークロア』などがある。
※上記内容は本書刊行時のものです。