おかやま石仏紀行
ゆっくり歩くと見えてくる
路傍のものに託した願い……
民話採取の第一人者・立石憲利さんが、石仏を訪ねて東へ西へ。
建てた人びとへの思いをはせながら、岡山県内に残る石仏とそこにまつわる伝説や話を紹介。
目次
1 路傍に多い石仏
2 歩いてきた薬師(新見市神郷町高瀬)
3 与市行者と百観音(浅口市遙照山)
4 回転六体地蔵(鏡野町河内・富東谷)
5 討首の兄弟(美作市馬形)
6 鳥挿地蔵(高梁市成羽町星原)
7 雨乞いの神(真庭市蒜山上長田)
8 腰折地蔵(新見市唐松)
9 袈裟斬り地蔵(吉備中央町竹荘)
10 イボ地蔵(総社市清音三因)
11 ゆるぎ堂の地蔵(浅口市鴨方町本庄)
12 地神碑建立の費用(鏡野町女原)
13 小野小町の墓(総社市清音黒田)
14 をてる地蔵(総社市久代)
15 まんだら石(井原市上出部町)
16 鉄砲地蔵(美咲町定宗)
17 イボ地蔵(井原市美星町明治)
18 化粧地蔵(児島半島)
19 恵堂地蔵(高梁市阿部)
20 汗かき地蔵(笠岡市神島)
21 簀の地蔵(笠岡市神島)
22 北向き地蔵(真庭市古見)
23 腰折地蔵(井原市下出部町大曲)
24 七人ミサキ(美咲町中垪和)
25 笠地蔵(美作市万善)
26 胴切り地蔵(総社市宿)
27 首斬地蔵(美咲町西川)
28 灰俵霊神(総社市影)
29 水死者の地蔵(美咲町藤原)
30 アマンジャクの神(真庭市鹿田)
31 イツンドさん(真庭市鉄山)
32 三十七人墓(鏡野町上齋原)
33 オミツの墓(井原市野上町)
34 女が参る地蔵(浅口市金光町地頭下)
35 ほほえんだ役行者(高梁市有漢町)
36 首なし地蔵(瀬戸内市牛窓町綾浦)
37 泥塗り地蔵(美作市上山)
38 腰投げ地蔵(岡山市北区加茂)
39 魔除けの高地蔵(総社市岡谷)
40 猫塚(鏡野町西屋)
41 人柱地蔵(新見市大佐小阪部)
42 周閑と六地蔵(総社市宿)
43 腰折れ地蔵(吉備中央町吉川)
44 牛神と万人講(備中地方南部)
45 人柱日泉上人(和気町吉田)
46 馬頭観音のイボ神(津山市坪井下)
47 鉄砲地蔵(真庭市上河内)
48 聖坊(奈義町滝本)
49 お玉さんの祠(倉敷市玉島新町)
50 母の乳房(奈義町中島西)
51 流れ地蔵(真庭市栗原余河内)
52 日本原の元祖(津山市日本原)
53 小便地蔵(真庭市種)
54 はやり地蔵(新庄村戸島)
55 小天狗と腰折れ地蔵(新見市哲多町)
56 長四郎と女たち(真庭市黒田)
57無水害を祈る地神(総社市井尻野)
あとがき
著者プロフィール
- 立石 憲利
1938年岡山県津山市で生まれる。
長年にわたり民俗、民話の調査を続けている。
採録した民話は約1万話。
民話の語りも行い、語り手養成のための「立石おじさんの語りの学校」を各地で開き、岡山県語りのネットワークを結成。
現在は28グループ300人。
『立石おじさんのおかやま昔ばなし』(第1集~3集)『おかやま伝説紀行』(いずれも吉備人出版)など著書多数。現在、日本民話の会会長、岡山民俗学会名誉理事長など。久留島武彦文化賞、岡山県文化賞、山陽新聞賞などを受賞。
岡山県総社市在住。
※上記内容は本書刊行時のものです。