化粧坂情話(けわいざかじょうわ)
満月の夜、備前の国・八塔寺村の化粧坂(けわいざか)を登っていた仏門に使える敬順は、美しい娘に出会う。キツネにでも化かされたと思ったのだが……。
貧しい百姓の娘・ゆきと修行僧・敬順の恋の行方。江戸時代の岡山を舞台にした情感あふれる恋愛時代小説。
目次
1 化粧坂の狐
2 聖の修行
3 旱魃と蝗
4 離散
5 化粧坂の狐再び
6 ゆきと節
7 横恋慕
8 明日へ、 郷関を出ず
9 大喰らいの法円
10 瀬戸の峠
著者プロフィール
- 村上 輝行
村上輝行(むらかみ てるゆき)
1951年岡山県備前市生まれ。
日本電子専門学校卒業後、住友金属工業(株) ほかシステム開発エンジニアのかたわら、二束(二足)三文の作家活動を始める。
退職後、一文半文士となり、「身の丈通りに生きたらええやん」を心情に、ごく普通で少し個性を持った人物を主人公として、読み終わって、気持ちがほんのりと温かくなるような作品を書きたいと作家活動に入る。好きな作家は、五木寛之、浅田次郎。
著書に、『備前国物語』(吉備人出版)『退屈凌ぎに』『冥土情話』(ペンネーム:伊達酔狂 Amazon電子書籍)など。
※上記内容は本書刊行時のものです。