八代六郎伝
義に勇む
明治・大正の海軍軍人・八代六郎の生涯に学ぶ、今に生きる「武士道」(サムライスピリット)
八代六郎は愛知県に生まれた明治~大正期の海軍軍人。
日露戦争では戦艦「浅間」艦長として参戦。
その後、シーメンス事件で贈賄事件が発覚、国民の海軍への不信感が高まるなか海軍大臣に就任。
大改革を断行し、海軍の信頼を取りもどした。
海軍兵学校の教官として『坂の上の雲』の主人公の一人・秋山真之らを指導し、後には旅順港閉塞作戦での戦死者の遺児を成人するまで支援するなどの一面を持つ。
著者は八代六郎の生き方に共感し、その生涯を描くことで日本人のあるべき姿を問いかける。
目次
はじめに
第1章 楽田五千石
第2章 海軍兵学校
第3章 日清戦争
第4章 サンクト・ペテルブルグ
第5章 日本海海戦
第6章 シーメンス事件
第7章 晩年
付 章 同時代の人々
おわりに
著者プロフィール
- 鎌倉 国年
1944年静岡県生まれ。建材製造会社の鎌倉産業を設立し、2003年に事業譲渡して引退。
以後は調査や著作に専念。
現在は静岡県中小企業家同友会付属共学ゼミ(通称小松ゼミ)幹事。著書に『技術は中小製造業の飯の種』(日刊工業)、『アラ還で味わう中国の詩文』『古希で読む中国の詩文』(創碧社)、『迷いの時代に』(パレード)、『石組み』(同友出版)『「鉄気籠山」―山田方谷「改革」の地を歩く―』(吉備人出版)など。
※上記内容は本書刊行時のものです。