有木物語
「有木(あるぎ)」とは何か―古代吉備の中心地、岡山・吉備の中山で勢力を誇った有力氏族の有木氏は、備前、美作、そして備後地域にも勢力を拡大し、その痕跡をさまざまなかたちで遺している。
広島県神石高原町有木に鎮座する西宮猪鼻八幡神社(にしのみやいのはなはちまんじんじゃ)の神職である著者は、膨大な文献、説話・諸資料、そして実際に歩いて見聞きしたことをもとに、有木氏をはじめ有木に生きた人々とそのルーツをまとめた。
目次
はじめに
第一章 わが郷土、わがふるさと
第二章 古代天皇と吉備の国
第三章 吉備津彦命の温羅征伐伝
第四章 日本武尊伝
第五章 吉備の中山
第六章 備中・備前の一宮
第七章 美作・備後の一宮
第八章 吉備の物語(一)
第九章 楠木正成と桜山慈俊と有木氏
第十章 鬼無町と鬼無里村の話
第十一章 吉備の物語(二)
第十二章 備後の中山
第十三章 備後有木地域の二つの神社ほかと有木氏
第十四章 八ヶ社と八ヶ社神楽
第十五章 有木の昔話と有木の方言
第十六章 有木と有木氏の人々
第十七章 有木トラ女史と有木春来女史
おわりにかえて 329
参考文献 338
著者プロフィール
- 次重 寬禧
昭和10年7月11日、広島県神石郡神石高原町有木に生まれる。
広島大学教育学部卒業、広島県三原東高等学校英語教諭、広島大学教育学部附属中・高等学校教諭、和歌山大学教育学部教授(英語教育)、和歌山大学名誉教授、兵庫教育大学博士過程教授(英語教育)、などを歴任、英語教育に50年を捧げる。
現在、地域の猪鼻山八幡神社宮司。
神石高原町文化財保護委員。
平成28年5月、瑞宝中受章叙勲受賞。
著書論文多数。
※上記内容は本書刊行時のものです。